本
[内容] 元受刑者・検事・刑務官・教誨師などによって、犯罪及び刑務所の実態が語ら れている。 [感想] 記事の殆どが受刑者の顔写真付きで、有名事件ばかりを扱っている。下記は その一部で、どれも興味深い内容だった。 ◎新潟少女9年2カ月監禁事件 (佐藤…
[内容] 主にZ世代の若者へのインタビューを通して、彼らが映画や映像を早送りで観 る理由と、その背景を様々な角度から考察。 [感想] 若者の多くは、映像の倍速視聴・10秒飛ばしが習慣化しており、ネタバレ・レ ビューを読んでから観る人も多い。その理…
[内容] 世界大戦前後に台頭した独裁政治国家の歴史に学び、政治の暴走をどのように 阻止すべきかを解説。 [感想] 著者はイエール大学の教授で歴史家。本書はトランプ氏の大統領就任に危機感 を抱いて緊急に出版されたものだそう。 ナチス・ドイツとソビ…
[内容] 日本の子供の6人に1人が、相対的貧困状態にあるという。本書はその実態を 調査・分析したノンフィクション。 [感想] 極貧家庭の子供は人生のスタート時点で、既に可能性の門戸を閉ざされている ことが多いと言われる。本書に登場する多くの事例と…
[内容] 世界中に存在する、強制労働に従事させられている人々の実態に迫るルポ。 副題『奴隷にされる女性と子ども』 [感想] この地球上で最悪の労働形態に囚われている人は、数千万人にも上るという。 本書で扱うのは主に「性産業」「債務労働者」「子供…
[内容] フィリピンで、ホームレス同然となって生きる男性達のルポルタージュ。 副題『フィリピンに生きる「困窮邦人」』開高健ノンフィクション賞受賞 [感想] 本書に登場するのは、日本のパブで働いていた女性をフィリピンまで追いか けていった人、暴力…
[内容] 末期癌にかかった人達の最後の選択と、癌患者及び彼らを看取った人達の 心情が綴られている。副題『残りのいのちは自分で決める』 [感想] 人生の最後の時、殆どの人が病院のお世話になる。その時は主治医に全幅の 信頼を置きながらも、患者として…
[内容] 以前とは様変わりした日本の雇用形態と、その原因、解決策を考察。 [感想] 「気がつけば日本は雇用身分社会」…これは本当にその通りだと思う。今は コロナ禍も加わって更に修復は難しそうだ。 明治~昭和初期の女工達は、工場主と募集人の契約関…
[内容] ダーウィンからiPS細胞まで、進化論の歴史と矛盾点、及び生物学の最先端 を解説。 [感想] 最近の進化論は、私達が昔学校で習った内容とは大きく変化している。 本書では進化論の様々な仮説とその歴史が紹介されているが、進化は突然変異 や自然選…
★『五色の船』(近藤ようこ) [内容] 自分自身を見世物として生きる、血の繋がらない異形の家族の不思議な物語。 “文化庁メディア芸術祭・漫画部門大賞”を受賞。 [感想] 病気や生まれながらの障害などで、本当の家族とは暮らせなかった5人。 互いを信頼…
[内容] 現役のアナウンサーが、メディアに報道のあり方を問いかけた本。 副題『ラジオニュースの現場から』 [感想] 著者は自ら現場で取材もする、ラジオの人気アナウンサー。 本書で取り上げられているのは、権威や権力との向き合い方、基地と自衛隊・ …
[内容] インドの仏教界でトップとなり、老いてなお人々を導く日本人僧侶の波乱 万丈な人生を、著者が現地で行動を共にしながらレポート。 [感想] 佐々井氏(令和4年現在87歳)は、普通のものさしでは測れない破天荒なお坊 さんだ。インドで仏教の復興と不…
[内容] スマホによって若者たちが蝕まれている現状と、その原因・対処法を解説。 [感想] 著者はスウェーデンの精神科医で、本書は世界的ベストセラーとなった。 人間の脳は、狩猟採集民として生きた大昔のまま変わっていない。そのため 急激に普及したSN…
[内容] 3.11大震災と原発事故を中心に、災害時のメディアの在り方などを考察。 副題『わたしの<死者>へ』 [感想] 著者は宮城県石巻市の出身で、この本を書いた時はウツを患っていたという。 そのせいかは分からないが、以前読んだ著者の「もの食う人々」と…
[内容] スポーツ新聞のコラムをまとめたもので、世の中の出来事について幅広く語 られている。 [感想] 著者は歌手・舞台俳優で、著書も多数。 ここに改めて書く必要がないほど、一般的にはその華やかな出で立ちと、 同性愛者・霊能者としての印象の方が…
[内容] ダウン症の弟と車椅子ユーザーの母親、そして今は亡き父親との絆を大切に しながら、自分の夢に邁進し続ける女性のエッセイ。 [感想] 若い身には辛かろうと思うような出来事も、著者の行動力とユーモアのある 文章で、時々涙しながらも最後まで楽…
★漫画『僕のジョバンニ』(穂 積) [内容] チェロを通して親友になった少年達の、並外れた才能故の葛藤と成長の物語。 [感想] 鉄雄はまだ小学生だが、チェロが大好きで才能もあった。 ある日鉄雄の家の近くで客船が沈没し、ハーフの少年郁未が救助された。 …
[内容] 日本在住のウイグル人女性が、中国による祖国への蹂躙を告発。 副題『東トルキスタンの真実』 [感想] 著者は千葉大の非常勤講師。 本の帯に「これは人権問題だけではない。虐殺と搾取を伴う植民地支配であ る。」とある。 本書では、ウイグルへの…
[内容] 国家や法について、古今の哲学者の考えを紹介しながら実例を挙げて考察。 副題『常識に盾突く思考のレッスン』 [感想] 著者は1961年生まれの女性で、大学法学部の教授。 堅苦しい本ではなく、所々にユーモアが散りばめられていて説明も分かり易い。 …
[内容] スーパーボランティア尾畠氏への、3年に及ぶインタビューをまとめた本。 [感想] 尾畠氏は2018年に、捜索隊が3日間探し続けていた2歳の幼児を、僅か20 分で発見して一躍有名になった人。 本書では、明るくユーモアのある氏の壮絶な生い立ちに驚かされ…
[内容] 副題は『市場主義の限界』 この地球上では、ありとあらゆるものが売買の対象となっている。 著者はその事の何が問題なのかを、多くの実例を挙げて深堀解説。 [感想] 今や民間会社が戦争を請け負い、企業や国家間で環境汚染権が売買され、 臓器の売買…
[内容] 土地や家が財産ではなく、負債となってしまっている実態をレポート。 副題『マイナス価格となる家と土地』 [感想] 日本では今、所有者不明の土地、迷惑な空き家、スラム化したマンション、 サブリースのトラブル等が増え続けている。 土地の名義…
[内容] リタイア後の長い老後を、等身大の自分で有意義に楽しく前向きに生きよう との指南書。 副題『60歳からの「生き直し」のすすめ』 [感想] 本書では 「日本は何故自殺者が多いのか」「投資より地道に稼ぐこと」 「介護から逃げてはいけない」「親の未来…
[内容] 12人の日本人作家と知識人が遭遇した、其々の不思議な体験が紹介されて いる。 (著者) 三浦 正雄、矢原 秀人 (出版社) ホメオシス [感想] 遠藤周作や土井晩翠など、彼らが実際に書いたり語ったりした内容を、文献 や証言者の言葉と照らし合わせながら…
[内容] アジア各地のスラムの写真に短い解説が付けられた、写真エッセイ集。 [感想] 著者は1977年生まれのノンフィクション作家。国内外の貧困や医療などを テーマに、数多くの本を執筆しており受賞も多数。 見るには覚悟のいる本だ。 (トラウマになる恐…
[内容] 学校・社会一般・政治経済に関する、様々な出来事についてのコラム集。 [感想] 著者は作家新田次郎の二男で、数学者。 本書は週刊誌のコラムをまとめたもので、1話につき3頁で読みやすい。 国内外の歴史と政治経済への歯に衣着せぬ批判と、辛口な評…
[内容] 41才で脳梗塞に見舞われた男性の、その後の見えない障害とリハビリ、家族 や友人との関わりなどについて語られた闘病記。 [感想] 著者はルポライターで、裏社会や貧困家庭などを取材した本を多数出版。 脳梗塞により高次脳機能障害を負ったが、その…
[内容] 多くの若者が高校を中退してしまう原因と、その後の厳しい現実について 書かれている。 副題は『いま、貧困がうまれる場所』 [感想] 著者は元高校教諭で、現在は若者の学習や就労などを支援するNPO法人の代表。 彼らは何故高校中退の道を選んだのか、…
[内容] 近隣諸国からの侵食がジワジワと進んでいる日本国の実態をルポ。 副題は『中国・韓国・北朝鮮の日本支配はここまで進んでいる』 [感想] 著者は産経新聞の論説副委員長。本書では下記のような解説が続く。 「日本近海を暴れ回る北朝鮮と中国。漁船の難…
★ブランカ (谷口ジロー) 小学館文庫 [内容] 戦闘犬として改造された白犬と、逃走したこの犬を狙うハンター達の物語。 [感想] 自分を改造した軍事研究所を脱走し、ニューヨークに住む大好きな飼主の元 へ帰る為に、ひたすらアラスカの山脈を走り続ける白い犬…