本
[内容] 中高年ひきこもりの想像以上に深刻な実態と、支援者の取り組みを取材したルポ。 副題『親亡き後の現実』 [感想] 本書は2020年放送のNHKスペシャル『ある、ひきこもりの死 扉の向こうの家族』 の書き下ろしで、全国1392カ所の相談窓口を通して丹念に調…
[内容] ロシアのウクライナ侵攻から身一つで日本に避難して来た少女が、当時書いてい た日記を元に、日本に来る迄の事を綴っている。副題『ズラータ、16歳の日記』 [感想] 本書に著者の描いた絵が沢山載っているが、16歳とは思えない上手さだ。 ズラータは一…
[内容] マスコミの報道や、国内・外機関の発言の裏に隠された真実を指摘し、歯に衣着せ ぬ持論を展開。副題『世間にはびこるウソを見抜く』 [感想] 著者は生物学者、早稲田大学名誉教授。『ほんまでっか⁉TV』のコメンテーター。 本書はメールマガジン「池田…
[内容] 社会に蔓延する “やりがい搾取”の実状と、大学の“キャリア教育”の問題点を取 り上げて解説。副題『悪用される“内発的”動機づけ』 [感想] 著者はMP人間科学研究所代表。 自己実現、やりがい、成長、といった謳い文句で、ワーカーに低賃金で長時間労 働…
[内容] ゴリラ研究の第一人者と動物言語学者が、最新の知見を深掘りした対談。 [感想] (山極寿一)…多数の役職を経て、現在は総合地球環境学研究所所長。 (鈴木俊貴)…東京大学先端科学技術研究センター准教授。 山極氏はアフリカで長年、野生のゴリラと共に過…
[内容] エリート街道を突き進んでいた女性が、フェミニズムに目覚める迄の心の軌跡を 綴ったノンフィクション。副題『おじさん社会と女子の一生』 [感想] 大学卒業後 大手広告代理店に就職した著者は、社員の殆どが男性という世界で 毎日深夜・休日まで男性…
[内容] 山谷に、ホスピスケアの受けられる独居用アパート “きぼうのいえ”を創設した夫 婦の半生と、この地で介護福祉サービスを営む人々のドキュメンタリー。 [感想] 著者は介護ジャーナリスト。 本書は第28回小学館ノンフィクション大賞を受賞している。 東…
[内容] 予備校時代に経験した覚醒剤がきっかけでヤクザになるも、紆余曲折を経て弁護士 となった男性の半生と、どん底から這い上がるための手引き書となる内容。 [感想] 著者は1976生まれの現役弁護士。 本書は人生に失敗した人達、特に逮捕されていたり刑務…
[内容] 多くの患者を看取ってきた医師が、お迎え現象を通して終末期医療と死生観に について考え、人としてあるべき姿を助言。副題『終末期医療と看取りのいま』 [感想] 著者は、麻酔科から緩和ケアに転向した医師。 “お迎え現象”とは、最期の時に患者の前に…
[内容] 特権意識の強さから、周囲に多大な迷惑を巻き起こす高学歴エリート達の精神構 造を、実例を基に分析し対処法をアドバイス。副題『一流大学卒の迷惑な人たち』 [感想] 著者は精神科医。 まず最初は、「この、ハゲー!」暴言の元女性衆議院議員や、カジ…
[内容] 中国によるウィグル人への弾圧を、データと証言を基に告発。 [感想] 中国は民族の独立を認めず、1955年に新疆ウィグル自治区を設立。 チベット、モンゴル、香港も中国によって略奪されたというのが世界の認識で、 この事は国連機関によって“人権侵害”…
[内容] 小中高の12年間、朝鮮学校に通った在日韓国人男性の体験談。 副題『日本だけど、ここは北朝鮮?』 [感想] 著者は1997年生まれ。関西学院大学を卒業後、吉本興業の養成所を経て現在は ピン芸人として活動。YouTube、SNSでも活躍。 本書は「あくまでも…
[内容] 『何をやっても-(略)』は週刊誌に連載されたエッセイがまとめられたもの。 [感想] 著者は産婦人科医を経験してから、6年後に精神科医に転向した変わり種。 以前このブログで、著者の『病んだ家族、散乱した室内』の感想を書いたが、本書 (2冊)も建前…
[内容] 国境を超えてあらゆる緊急事態に駆けつける、無給の医師達のドキュメンタリー。 副題『戦争、災害、感染症と闘いつづけた不屈の医師の全記録』 [感想] 著者は英国の医学博士。マンチェスター大学教授。NGO“UKメッド”創設者。 30年以上にわたり緊…
[内容] 製薬会社社員による、新型コロナワクチンの危険性を訴えたベストセラー。 副題『“危ないワクチン”販売を命じられた製薬会社現役社員の慟哭』 [感想] 本書を出版した動機は、2021年にMeiji Seikaファルマ(株)の同僚K氏(26才) がファイザー社のコロナ…
[内容] ロシアと西側との間でふらついて見えるインドの、歴史・政治・外交・安全保障 他を考察。副題『未来大国の虚と実』 [感想] 著者は防衛大学教授。インド外交や南アジアの国際関係に関する著書多数。 インドはクアッド(日米豪印戦略対話)の一員として西…
[内容] 我が子と日本の子供達へ思いを込めて、生命(いのち)、家族、教育、外交、戦争 など、日本社会の問題点を幅広く考察。 [感想] 著者は国民的なシンガーソングライター。著書も多数。 ネットを見ると、日本で最も多くのソロ・コンサートを行った歌手とあ…
[内容] 中堅・中小企業23社の、破綻に至る迄の過程を解説し問題点を分析。 [感想] 皆それなりに実績のあった会社で、「急成長の落とし穴」「リスク管理の甘さ」 「ビジネスモデルの陳腐化」の3パターンに分けて解説している。 外部要因として当時はリーマン…
[内容] EUにおける移民・難民政策の経緯と問題点の解説、及び日本ヘの警告。 [感想] 著者はドイツ在住の音楽家、作家。 2011年~2019年のドイツでの出来事を重点的に、ヨーロッパの移民・難民の現実 と、そのためにドイツとEUの間で生じた軋轢について語って…
[内容] アフリカの紛争・環境破壊・貧困の歴史と実態を解明。 [感想] 著者はフリーランス国際協力師。主にYouTubeで活動報告をしている。 本書ではコンゴを中心に、アフリカへの支援の在り方と先進国の暮らしが与える影 響について深掘りしている。 アフリカ…
[内容] 生成AIの歴史と現状及び、技術的基礎・今後確実に起こるであろう社会的影響に ついて解説。 [感想] 著者は東大研修室のAI研究者。 生成AI=世界中の人々が生み出した大量のデータからパターンを学習し、それを もとに新たなコンテンツを生成。その分…
[内容] 知的障害をはじめ、様々な問題を抱える妻子との生活を描いたエッセイ。 [感想] 本の帯に「倒れたら即・家庭崩壊!だからパパは息だけ吸って生きることにし た。」とある。次々と起こる大小様々なアクシデントに振り回されながらも、 妻子を大きな愛で…
[内容] ヤングケアラーの実情と海外の事例・日本の取組みを紹介し、今後行政や関係者 がすべき事を提示。副題『介護を担う子ども・若者の現実』 [感想] 著者は成蹊大学准教授 ヤングケアラー(以後YC)とは、慢性的な病気や障害、精神的な問題でケアを必要 と…
[内容] どんな「見た目」でも、自分次第で幸せになれることを証明した9人の物語 。 [感想] 著者は作家で、本書は「見た目問題」に取り組むNPO法人マイフェイス・マイ スタイルに当事者を紹介してもらい、彼らにマンツーマンでインタビューした もの。 登場す…
[内容] 古代から現代まで、世界で起きた数々の戦争の検証と、多くの文献を基に “戦争の不可解さ”について考察。副題『愛と平和主義の限界に関する考察』 [感想] 著者は桃山学院大学准教授。専攻は宗教学、戦争論。 著者は「本書の目的は答えを出すことではな…
[内容] 国内外の双生児の研究結果から、行動遺伝学に基づいた子育て論を展開。 副題『学力は遺伝、生まれが9割。でも誤解だらけ』 [感想] 著者は慶應義塾大学名誉教授。 行動遺伝学=遺伝的要因と環境的要因が個人差にどの程度影響を与えているのを 科学的に…
[内容] 安楽死先進国の実状とそれまでの経緯、問題点、今後についての考察。 [感想] 著者は、一般社団法人日本ケアラー連盟代表理事。 本書の帯に、こんな衝撃的な文章が並んでいる。 「末期とはいえない患者に安楽死を提案する医療職」 「福祉サービスが受…
[内容] 深夜のお弁当工場など、目につかない場所で働く外国人労働者の実態を解説。 副題『失われた30年と技能実習生』 [感想] 著者はジャーナリストで、高卒進路応援マガジン(ハリアー研究所)編集長。 本書は外国人労働者の多い「建設業、農業・漁業、縫製…
[内容] 子供時代に多種多様な体験をさせてもらえる子と、させてもらえない子の現実、 及びそれが子供に与える影響を考察。 [感想] 著者は、生活困窮家庭の子供の学びを支援する公益社団法人の代表。 習い事や旅行など子供時代の様々な体験は、生まれによって…
[内容] 本書はパレスチナに関する緊急講演の内容に、加筆修正されたもの。 [感想] 著者は 京都大学名誉教授。パレスチナ寄りと言われる著者の、日本のメディア とは違った目線の解説は、あの衝撃的なキャッチコピー「僕のお父さんは桃太郎 というやつに殺さ…