ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

読書感想『スマホ脳』(アンデシュ・ハンセン)

[内容] スマホによって若者たちが蝕まれている現状と、その原因・対処法を解説。 [感想] 著者はスウェーデンの精神科医で、本書は世界的ベストセラーとなった。 人間の脳は、狩猟採集民として生きた大昔のまま変わっていない。そのため 急激に普及したSN…

読書感想『瓦礫の中から言葉を』(辺見庸)

[内容] 3.11大震災と原発事故を中心に、災害時のメディアの在り方などを考察。 副題『わたしの<死者>へ』 [感想] 著者は宮城県石巻市の出身で、この本を書いた時はウツを患っていたという。 そのせいかは分からないが、以前読んだ著者の「もの食う人々」と…

読書感想『世直しトークあれこれ』(美輪明宏)

[内容] スポーツ新聞のコラムをまとめたもので、世の中の出来事について幅広く語 られている。 [感想] 著者は歌手・舞台俳優で、著書も多数。 ここに改めて書く必要がないほど、一般的にはその華やかな出で立ちと、 同性愛者・霊能者としての印象の方が…

読書感想『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(岸田奈美)

[内容] ダウン症の弟と車椅子ユーザーの母親、そして今は亡き父親との絆を大切に しながら、自分の夢に邁進し続ける女性のエッセイ。 [感想] 若い身には辛かろうと思うような出来事も、著者の行動力とユーモアのある 文章で、時々涙しながらも最後まで楽…

読書感想(漫画)『僕のジョバンニ』『スキエンティア』

★漫画『僕のジョバンニ』(穂 積) [内容] チェロを通して親友になった少年達の、並外れた才能故の葛藤と成長の物語。 [感想] 鉄雄はまだ小学生だが、チェロが大好きで才能もあった。 ある日鉄雄の家の近くで客船が沈没し、ハーフの少年郁未が救助された。 …

(読書感想)『在日ウイグル人が明かすウイグル・ジェノサイド』       (ムカイダイス)

[内容] 日本在住のウイグル人女性が、中国による祖国への蹂躙を告発。 副題『東トルキスタンの真実』 [感想] 著者は千葉大の非常勤講師。 本の帯に「これは人権問題だけではない。虐殺と搾取を伴う植民地支配であ る。」とある。 本書では、ウイグルへの…

読書感想『危ない法哲学』(住吉正美)

[内容] 国家や法について、古今の哲学者の考えを紹介しながら実例を挙げて考察。 副題『常識に盾突く思考のレッスン』 [感想] 著者は1961年生まれの女性で、大学法学部の教授。 堅苦しい本ではなく、所々にユーモアが散りばめられていて説明も分かり易い。 …

読書感想『お天道様はみてる尾畠春夫のことば』(白石あづさ)

[内容] スーパーボランティア尾畠氏への、3年に及ぶインタビューをまとめた本。 [感想] 尾畠氏は2018年に、捜索隊が3日間探し続けていた2歳の幼児を、僅か20 分で発見して一躍有名になった人。 本書では、明るくユーモアのある氏の壮絶な生い立ちに驚かされ…

読書感想『それをお金で買いますか』(マイケル・サンデル)

[内容] 副題は『市場主義の限界』 この地球上では、ありとあらゆるものが売買の対象となっている。 著者はその事の何が問題なのかを、多くの実例を挙げて深堀解説。 [感想] 今や民間会社が戦争を請け負い、企業や国家間で環境汚染権が売買され、 臓器の売買…

読書感想『負動産時代』(朝日新聞取材班)

[内容] 土地や家が財産ではなく、負債となってしまっている実態をレポート。 副題『マイナス価格となる家と土地』 [感想] 日本では今、所有者不明の土地、迷惑な空き家、スラム化したマンション、 サブリースのトラブル等が増え続けている。 土地の名義…

読書感想『みっともない老い方』(川北義則)

[内容] リタイア後の長い老後を、等身大の自分で有意義に楽しく前向きに生きよう との指南書。 副題『60歳からの「生き直し」のすすめ』 [感想] 本書では 「日本は何故自殺者が多いのか」「投資より地道に稼ぐこと」 「介護から逃げてはいけない」「親の未来…

『あの世はあった―文豪たちは見た!ふるえた!』感想 

[内容] 12人の日本人作家と知識人が遭遇した、其々の不思議な体験が紹介されて いる。 (著者) 三浦 正雄、矢原 秀人 (出版社) ホメオシス [感想] 遠藤周作や土井晩翠など、彼らが実際に書いたり語ったりした内容を、文献 や証言者の言葉と照らし合わせながら…

『地を這う祈り(石井光太)新潮社』感想

[内容] アジア各地のスラムの写真に短い解説が付けられた、写真エッセイ集。 [感想] 著者は1977年生まれのノンフィクション作家。国内外の貧困や医療などを テーマに、数多くの本を執筆しており受賞も多数。 見るには覚悟のいる本だ。 (トラウマになる恐…

『卑怯を映す鏡(藤原正彦)新潮社』感想 

[内容] 学校・社会一般・政治経済に関する、様々な出来事についてのコラム集。 [感想] 著者は作家新田次郎の二男で、数学者。 本書は週刊誌のコラムをまとめたもので、1話につき3頁で読みやすい。 国内外の歴史と政治経済への歯に衣着せぬ批判と、辛口な評…

『脳が壊れた (鈴木大介) 新潮社』感想

[内容] 41才で脳梗塞に見舞われた男性の、その後の見えない障害とリハビリ、家族 や友人との関わりなどについて語られた闘病記。 [感想] 著者はルポライターで、裏社会や貧困家庭などを取材した本を多数出版。 脳梗塞により高次脳機能障害を負ったが、その…

『ドキュメント高校中退(青砥恭)ちくま新書』感想 

[内容] 多くの若者が高校を中退してしまう原因と、その後の厳しい現実について 書かれている。 副題は『いま、貧困がうまれる場所』 [感想] 著者は元高校教諭で、現在は若者の学習や就労などを支援するNPO法人の代表。 彼らは何故高校中退の道を選んだのか、…

『静かなる日本侵略(佐々木類)ハート出版』感想 

[内容] 近隣諸国からの侵食がジワジワと進んでいる日本国の実態をルポ。 副題は『中国・韓国・北朝鮮の日本支配はここまで進んでいる』 [感想] 著者は産経新聞の論説副委員長。本書では下記のような解説が続く。 「日本近海を暴れ回る北朝鮮と中国。漁船の難…

〈漫画〉『ブランカ』『こもれ陽の下で』感想 

★ブランカ (谷口ジロー) 小学館文庫 [内容] 戦闘犬として改造された白犬と、逃走したこの犬を狙うハンター達の物語。 [感想] 自分を改造した軍事研究所を脱走し、ニューヨークに住む大好きな飼主の元 へ帰る為に、ひたすらアラスカの山脈を走り続ける白い犬…

『やがて消えゆく我が身なら(池田清彦)』感想 

[内容] 少し辛口で時に痛快な、色々と考えさせられるエッセー。 [感想] 著者は生物学者。本書では、グローバリゼーション、言論の自由、臓器移植 等々、社会の問題を幅広く考察していて、中には下記のような面白い意見も。 「激しい運動をすると、脳内にエン…

『このゴミは収集できません(滝沢秀一)白夜書房』感想 

[内容] 副題は『ゴミ清掃員が見たあり得ない光景』ゴミ清掃員となったお笑い芸人 が、ゴミ収集のあれこれと、現場から見えた社会と人々の姿を綴っている。 [感想] 著者は36歳の時、生活の為に非常勤のゴミ清掃員となり、現在も兼業で この仕事を続けている…

『そして殺人者は野に放たれる(日垣隆)新潮社』感想 

[内容] 心神喪失者の犯罪は“無罪”とする日本の裁判の在り方について問題提起。 新潮ドキュメント賞受賞 [感想] 日本では「刑法39条」において、心神喪失又は心神耗弱と認定されると 不起訴か無罪になる。この規定が凶悪犯の刑の軽減に乱用されており、 被…

『生き方は星空が教えてくれる(木内鶴彦)』感想

[内容] 著者が臨死体験の時に見た過去と未来、宇宙について語られている。 [感想] 著者は1954年生まれの彗星捜索家。航空自衛隊に勤務していた22歳の時に、 突然病魔に襲われて臨死体験をする。回復後は退官して、子供の頃からの 趣味だった天体観測を再開。…

『働きながら、親をみる (和田秀樹)PHP研究所』感想 

[内容] 介護保険をはじめ介護の様々なサービスの解説と、精神科医から見た介護 現場の実態が書かれている。 副題は『自分の人生をあきらめない介護』 [感想] 本書は6章からなり、どれも為になるが「介護離職のリスクに備える基礎知識」 「冷静に考える…

『医療格差 (川田龍平) 角川SSC新書』感想 

[内容] 日本の医療の裏側と問題点を取り上げ、必要な対策を提言している。 [感想] 著者は子供の時に “薬害エイズ事件”の被害者となり、偏見と差別の中19歳 で実名を公表。現在は参議院議員として、様々な問題に取り組んでいる。 ※薬害エイズ事件=1980年代に…

『日弁連という病 (北村晴男) 育鵬社』感想

[内容] 弁護士の北村晴男とケント・ギルバートによる、日本弁護士連合会への怒り の告発。 副題は『日弁連は政治活動の道具ではない』 [感想] 本書は2人の対談形式で進行し、日弁連が会や会長名義で左翼団体のよう な主張をしているのは問題だとして、その内…

あと千回の晩飯 (山田風太郎) 角川文庫 

[内容] 生と死や、芸術から戦争までを幅広く語った小説家のエッセイ集。 [感想] 著者は医学部卒ながら、医者にはならず作家になったという経歴の人。 社会の出来事や、老いや生死についての達観した考えが綴られており、 自身が病を得た時のことも、第三者的…

『出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記』感想    

[内容] 売れっ子の翻訳家が、出版業界に見切りをつけるまでの戦いのドキュメント。 副題は『こうして私は職業的な「死」を迎えた』(宮崎伸治)フォレスト出版 [感想] 軽快で読みやすい文章だが、最初は愚痴を読んでいるようで少ししんどかった。 しかし出版社…

『ぼくらの祖国 (青山繁晴)扶桑社』感想

[内容] 硫黄島訪問や福島原発取材などを通して“祖国”の大切さを呼びかけた本。 [感想] 著者は共同通信社の記者などを経て、現在は参議院議員。 本書では様々な歴史的出来事に言及しながら、祖国に対する誇りと、国民 としての姿勢はどうあるべきかを訴え…

『最後の社主(樋田毅)講談社』感想 

[内容] 朝日新聞創業者の孫で、3代目社主であった女性の生涯と、創業家と経営側 との確執の記録。副題は『朝日新聞が秘封した「御影の令嬢」へのレクイエム』 [感想] 著者は元朝日新聞の記者で、会社の指示により創業家の内情を探るために、 社主である村山…

<漫画>『舟を編む(雲田はるこ)講談社』感想   

[内容] 国語辞書の編さんに打ち込む人達の、地味で温かくてユーモラスな物語。 [感想] 原作は2012年に本屋大賞を受賞した三浦しをんの同名小説で、1冊の辞書が 完成する迄の様々な出来事が描かれている。題名の『舟を編む』は、辞書の 編さんのこと。 主人公…