ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

読書感想『境界知能 存在の気づかれない人たち』(宮口幸治)

[内容] 境界知能の特徴と、身近な事件や教育現場の現状、国内外の研究と歴史、近年の動 向を解説。 [感想] 著者は 児童精神科医で、精神科病院や医療少年院等に勤務。現在は立命館大学教授。 入門書のつもりで読み始めたが、中盤は文献か教科書のようで挫折…

読書感想『ルポ・収容所列島』(風間直樹-他)

[内容] 長期強制入院、身体拘束、虐待、薬漬け等々、精神医療に関する取材の記録。 副題『ニッポンの精神医療を問う』 [感想] 東洋経済オンラインで連載されていた『精神医療を問う』の書籍化。 日本は他国と比較して、精神科病床数が突出しており入院期間も…

読書感想 (漫画)『説得ゲーム』・(写真集)『STREET CATS -のらねこ』

『説得ゲーム』(戸田誠二) [内容] 近未来の,重くも暖かい人間ドラマの短編集。 [感想] 脳移植により新たな人生を歩み始めた青年の葛藤など、全部で5編納められている。 私が一番好きなのは、子供を産めない妻の代わりに出産する男性の話で、彼の心の 葛藤と…

読書感想『腹黒い世界の常識』(島田洋一)

[内容] 国内外の反日勢力が仕掛ける各種工作の実態を明らかにし、日本はどうあるべきか 対処法が示されている。 [感想] 著者は国際政治学者、福井県立大学名誉教授。 最も警戒すべきは 平和、核廃絶、国連、地球環境、差別解消 といった“綺麗な 言葉”であり…

読書感想『ホームレスでいること』(いちむらみさこ)

[内容] ホームレスとして生きることを選択したアーティストの女性が、公園でのテント暮 らしの様子や、行政の立ち退き要求、人々の蔑視など、生活の実態を綴っている。 [感想] 著者は東京藝術⼤学⼤学院修了。貧困などの問題に取り組み、2003年から東京の森 …

読書感想『ブラック郵便局 』(宮崎拓朗)

[内容] 過酷なノルマにパワハラ、詐欺など、郵政の実態に迫るルポルタージュ。 [感想] 著者は西日本新聞社デスク。日本郵政を巡る取材と報道により、数々の賞を受賞。 日本郵政グループは日本郵政を持ち株会社として、主に日本郵便・ゆうちょ銀行・ かんぽ生…

読書感想『医者という病』(和田秀樹)

[内容] 表紙の帯は「医療界の不都合な真実」「闇を暴く」となっている。本書ではこの言 葉通り医療業界の実態が、次々と明かされていく。 [感想] 著者は精神科医。国際医療福祉大学教授。著書多数。 前書きに「自分が全部正しいと言うつもりは無い。」と書か…

読書感想『台湾の本音 』(野嶋剛) 

[内容] 台湾の複雑な政治情勢、歴史、国民性、中国や日本との関係、及び台湾有事につ いての解説と考察。 [感想] 著者はジャーナリストで、元朝日新聞台北支局長。台湾での出版も多数。 表紙の「隣国を基礎から理解する」の言葉通り、分かり易い解説だった。…

読書感想『19歳で人工肛門、偏差値30の僕が医師になって考えたこと 』 (石井洋介)

[内容] 大腸の病気で高校生活から落ちこぼれ、命が危ぶまれる状態に追い込まれるも、当 時まだ先進的だった手術で心身を回復。その後外科医となった男性の自叙伝。 [感想] 著者(45才)は日本うんこ学会会長。活動の幅が広く、病院ではできない医療の拡充 を目…

読書感想『ジェットパイロットが体験した超科学現象』(佐藤守)

[内容] 自衛隊員と先の大戦で戦場に散った兵士達を中心に、彼らの霊体験と不思議現象 が数多く紹介されている。 [感想] 著者は元航空自衛隊のパイロットで、退官時には部隊を指揮・統括する最高位で ある空将の地位に就いていた人。 「霊について議論するつ…

読書感想『あの同族企業はなぜすごい』(中沢康彦)

[内容] 前半は、20数社の同族会社経営者が語る「ファミリーとビジネスの真実」 後半は各種調査データによる「同族経営の分析」となっている。 [感想] 著者は、日本経済新聞社編集局シニアエディター。 同族企業については、大塚家具の “骨肉の経営権争い”や …

読書感想『日本のなかの中国 』(中島恵)

[内容] 在日中国人社会の多様性を、数多くの取材をもとに解説したルポルタージュ。 [感想] 著者はフリージャーナリスト。 2025年末現在、日本に住む中国人は約90万人で、在日外国人の中では一番人数が 多い。しかし一口に中国人といっても、出稼ぎ・留学・富…

読書感想『2030-2040年医療の真実』(熊谷頼佳)

[内容] 長年地域の医療を支えてきた医師が、疲弊した医療制度の実態とその原因を解説し、 医療業界は今後どんな事態に陥るかを予測。 副題『下町病院長だから見える医療の末路』 [感想] 著者は脳神経外科医で、中規模病院の院長。認知症や介護に関する著書多…

読書感想『世界秩序が変わるとき』(齋藤ジン)

[内容] 新自由主義が崩壊し、勝者と敗者がひっくり返る〝ゲームチェンジ〞が起きてい る。波に乗り遅れていた日本にとっても、今は大きなチャンスの時であると説く。 [感想] 著者は元銀行マンで、現在はワシントンの投資コンサル会社の経営者。 ソロス・ファ…

読書感想(漫画)『55歳の地図 』『今日も私は、老人ホームの看護師です 』

★『55歳の地図』 (黒崎一人) [内容] 50代半ばの時に、パッタリと原稿の依頼が途絶えた有名漫画家が、自分の生きる 道を探して四国八十八箇所のお遍路に出た時の事を描いた実話。 [感想] 「漫画を描く以外、何の技術も持っていない私は、一般社会に於いては…

読書感想『夫が痴漢で逮捕されました』(斎藤章桂)

[内容] 性犯罪加害者の家族が連帯責任のように偏見や差別に苦しむ実状と、彼らをサポー トする体制、及び家族会で人生を取り戻していく人達について書かれている。 副題『性犯罪と「加害者家族」』 [感想] 著者は精神保健福祉士・社会福祉士で、専門は加害者…

読書感想『ルポ海外「臓器売買の闇」』(読売新聞社会部取材班)

[内容] 読売新聞の記者達によって、日本のNPO法人による臓器売買の実態が暴かれた。 本書では、この事件の発覚から裁判に至る迄のプロセスが書かれている。 [感想] 読売新聞社会部の取材班約10名による、1年半かけた緻密な調査と取材。この事 件に関する一連…

読書感想『認知症・行方不明者1万人の衝撃』(NHK取材班)

[内容] 認知症による徘徊の実態と家族の苦しみ、警察や自治体の行方不明者捜索の実状と 問題点、及び解決策が述べられている。 [感想] 本書は2014年のNHKスペシャル番組を書籍化したもので、菊地寛賞を受賞。 全国の認知症の人と介護者を、400家族あまり…

読書感想『事件現場清掃人が行く』(高江洲敦) 

[内容] 誰にも看取られずに亡くなった悲惨な遺体。そんな人達の部屋の後始末を1500件 以上請け負ってきた特殊清掃会社の社長が綴るノンフィクション。 [感想] 著者は現在もこの仕事を続けており、2020年に2冊目の本を出している。 病死・事故死・自殺・無理…

読書感想『透析を止めた日』(堀川恵子)

[内容] 透析患者の凄絶な終末期と、医療現場の実状を語ったノンフィクション。 『私たちは必死に生きた。しかしどう死ねばよいのか、それが分からなかった。』 [感想] 著者はノンフィクション作家。受賞作多数。 著者の夫は38才から血液透析を始め、50才の時…

読書感想『貧困と脳』(鈴木大介)

[内容] 長年貧困に陥る人々の取材をしてきた著者が、自身の脳梗塞の後遺症により、“働 けない脳”と、かつての取材者との共通点に気付き考察を重ねる。 副題『「働かない」のではなく「働けない」』 [感想] 著者は文筆家で、ベストセラーの『最貧困女子』は代…

読書感想『刑務所の精神科医』 (野村俊明)

[内容] 長年矯正施設に勤務してきた精神科医が、罪を犯した人達の実態と刑務所の医療に ついて語ったエッセイ。副題『治療と刑罰の間で考えたこと』 [感想] 著者は日本医科大学名誉教授。哲学と心理学を学んだ後に精神科医となる。 本書には数多くの“想像を…

読書感想『国民の違和感は9割正しい』(堤未果)

[内容] マスコミからは得られない情報を提示して、主に“金・人事・歴史”の視点から国内 外の出来事の真実と裏側を明らかにしている。 [感想] 著者は国際ジャーナリスト。著書多数。 以前から巷で言われていることだが、著者も以下のように断言している。 「…

読書感想『運命の子トリソミー完全版』(松永正訓)

[内容] 短命と言われる染色体異常の子達と、その家族のノンフィクション。 [感想] 著者は小児外科医で、勤務していた大学附属病院を退職する迄、1800人の子供達 に手術を施してきたという。 『小児がん外科医…君たちが教えてくれたこと』…これは著者が診…

読書感想(漫画)『神様のいる家で育ちました』(菊池真理子)

[内容] 宗教にのめり込む親に洗脳され、世間とはかけ離れた生活を強いられた子供達の、 成長する迄の葛藤が描かれている。副題『宗教2世な私たち』 [感想] 元々は集英社が運営するウェブサイトで連載されていたものだが、ある宗教団体か らの強い抗議に…

読書感想『ルポ特殊詐欺』(田崎基)

[内容] 特殊詐欺の実状と、若者達が詐欺に加担するようになった経緯、実行の手口、彼ら は何故組織から抜け出せないのかを、綿密な調査と実行犯への取材によって解明。 [感想] 著者は神奈川新聞記者。 本書は末端の実行犯目線で書かれているため、恐いく…

読書感想『コロナ禍で障害のある子をもつ親たちが体験していること』 (児玉真美編著)

[内容] 7人の親による共著で、コロナ禍の時に障害のある子達は、病院や施設をはじめ社 会からどのように扱われどんな生活をしていたか、親の思いと共に語られている。 [感想] 児玉真美氏は、一般社団法人日本ケアラー連盟代表理事。 コロナの大流行時、重い…

読書感想『フィンランドの覚悟』(村上政俊)

[内容] フィンランドの歴史と国防、NATOの歴史、日本との関わりについて解説。 [感想] 著者は外交官、衆議院議員、大学院客員教授等を経て現在は皇學館大学准教授。 年齢は本書出版時 (2023年)で40才。 フィンランドと聞いて頭に浮かぶのは、森とサンタクロ…

読書感想『ルポ児童相談所』(大久保真紀)

[内容] ある児童相談所のワーカー達に密着取材して、現場の最前線を綴ったルポ。 [感想] 著者は朝日新聞編集委員。 本書は連載記事に加筆、インタビューを加えたもので、日本記者クラブ賞受賞。 敢えて詳しくは書かないが、本書には虐待された子供達の具体例…

読書感想『薬剤師の私が実践する薬に頼らず健康に暮らす27の習慣』 (宇多川久美子)

[内容] 薬のリスクと、健康に生きていくために有効な27の習慣を解説。 [感想] 前半は薬とその副作用・免疫力などの説明で、著者は現代の医療は数値の操作と 新たな薬の投与によって、“病人”が生み出されている状態だと語る。 身体にとって薬は異物であり…