ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

『卑怯を映す鏡(藤原正彦)新潮社』感想 

[内容] 学校・社会一般・政治経済に関する、様々な出来事についてのコラム集。 [感想] 著者は作家新田次郎の二男で、数学者。 本書は週刊誌のコラムをまとめたもので、1話につき3頁で読みやすい。 国内外の歴史と政治経済への歯に衣着せぬ批判と、辛口な評…

『脳が壊れた (鈴木大介) 新潮社』感想

[内容] 41才で脳梗塞に見舞われた男性の、その後の見えない障害とリハビリ、家族 や友人との関わりなどについて語られた闘病記。 [感想] 著者はルポライターで、裏社会や貧困家庭などを取材した本を多数出版。 脳梗塞により高次脳機能障害を負ったが、その…

『ドキュメント高校中退(青砥恭)ちくま新書』感想 

[内容] 多くの若者が高校を中退してしまう原因と、その後の厳しい現実について 書かれている。 副題は『いま、貧困がうまれる場所』 [感想] 著者は元高校教諭で、現在は若者の学習や就労などを支援するNPO法人の代表。 彼らは何故高校中退の道を選んだのか、…

『静かなる日本侵略(佐々木類)ハート出版』感想 

[内容] 近隣諸国からの侵食がジワジワと進んでいる日本国の実態をルポ。 副題は『中国・韓国・北朝鮮の日本支配はここまで進んでいる』 [感想] 著者は産経新聞の論説副委員長。本書では下記のような解説が続く。 「日本近海を暴れ回る北朝鮮と中国。漁船の難…

〈漫画〉『ブランカ』『こもれ陽の下で』感想 

★ブランカ (谷口ジロー) 小学館文庫 [内容] 戦闘犬として改造された白犬と、逃走したこの犬を狙うハンター達の物語。 [感想] 自分を改造した軍事研究所を脱走し、ニューヨークに住む大好きな飼主の元 へ帰る為に、ひたすらアラスカの山脈を走り続ける白い犬…

『やがて消えゆく我が身なら(池田清彦)』感想 

[内容] 少し辛口で時に痛快な、色々と考えさせられるエッセー。 [感想] 著者は生物学者。本書では、グローバリゼーション、言論の自由、臓器移植 等々、社会の問題を幅広く考察していて、中には下記のような面白い意見も。 「激しい運動をすると、脳内にエン…

『このゴミは収集できません(滝沢秀一)白夜書房』感想 

[内容] 副題は『ゴミ清掃員が見たあり得ない光景』ゴミ清掃員となったお笑い芸人 が、ゴミ収集のあれこれと、現場から見えた社会と人々の姿を綴っている。 [感想] 著者は36歳の時、生活の為に非常勤のゴミ清掃員となり、現在も兼業で この仕事を続けている…

『そして殺人者は野に放たれる(日垣隆)新潮社』感想 

[内容] 心神喪失者の犯罪は“無罪”とする日本の裁判の在り方について問題提起。 新潮ドキュメント賞受賞 [感想] 日本では「刑法39条」において、心神喪失又は心神耗弱と認定されると 不起訴か無罪になる。この規定が凶悪犯の刑の軽減に乱用されており、 被…

『生き方は星空が教えてくれる(木内鶴彦)』感想

[内容] 著者が臨死体験の時に見た過去と未来、宇宙について語られている。 [感想] 著者は1954年生まれの彗星捜索家。航空自衛隊に勤務していた22歳の時に、 突然病魔に襲われて臨死体験をする。回復後は退官して、子供の頃からの 趣味だった天体観測を再開。…

『働きながら、親をみる (和田秀樹)PHP研究所』感想 

[内容] 介護保険をはじめ介護の様々なサービスの解説と、精神科医から見た介護 現場の実態が書かれている。 副題は『自分の人生をあきらめない介護』 [感想] 本書は6章からなり、どれも為になるが「介護離職のリスクに備える基礎知識」 「冷静に考える…

『医療格差 (川田龍平) 角川SSC新書』感想 

[内容] 日本の医療の裏側と問題点を取り上げ、必要な対策を提言している。 [感想] 著者は子供の時に “薬害エイズ事件”の被害者となり、偏見と差別の中19歳 で実名を公表。現在は参議院議員として、様々な問題に取り組んでいる。 ※薬害エイズ事件=1980年代に…

『日弁連という病 (北村晴男) 育鵬社』感想

[内容] 弁護士の北村晴男とケント・ギルバートによる、日本弁護士連合会への怒り の告発。 副題は『日弁連は政治活動の道具ではない』 [感想] 本書は2人の対談形式で進行し、日弁連が会や会長名義で左翼団体のよう な主張をしているのは問題だとして、その内…

あと千回の晩飯 (山田風太郎) 角川文庫 

[内容] 生と死や、芸術から戦争までを幅広く語った小説家のエッセイ集。 [感想] 著者は医学部卒ながら、医者にはならず作家になったという経歴の人。 社会の出来事や、老いや生死についての達観した考えが綴られており、 自身が病を得た時のことも、第三者的…

『出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記』感想    

[内容] 売れっ子の翻訳家が、出版業界に見切りをつけるまでの戦いのドキュメント。 副題は『こうして私は職業的な「死」を迎えた』(宮崎伸治)フォレスト出版 [感想] 軽快で読みやすい文章だが、最初は愚痴を読んでいるようで少ししんどかった。 しかし出版社…

『ぼくらの祖国 (青山繁晴)扶桑社』感想

[内容] 硫黄島訪問や福島原発取材などを通して“祖国”の大切さを呼びかけた本。 [感想] 著者は共同通信社の記者などを経て、現在は参議院議員。 本書では様々な歴史的出来事に言及しながら、祖国に対する誇りと、国民 としての姿勢はどうあるべきかを訴え…

『最後の社主(樋田毅)講談社』感想 

[内容] 朝日新聞創業者の孫で、3代目社主であった女性の生涯と、創業家と経営側 との確執の記録。副題は『朝日新聞が秘封した「御影の令嬢」へのレクイエム』 [感想] 著者は元朝日新聞の記者で、会社の指示により創業家の内情を探るために、 社主である村山…

<漫画>『舟を編む(雲田はるこ)講談社』感想   

[内容] 国語辞書の編さんに打ち込む人達の、地味で温かくてユーモラスな物語。 [感想] 原作は2012年に本屋大賞を受賞した三浦しをんの同名小説で、1冊の辞書が 完成する迄の様々な出来事が描かれている。題名の『舟を編む』は、辞書の 編さんのこと。 主人公…

『生物多様性のウソ(武田邦彦)小学館』感想  

[内容] 環境活動に疑問を呈し、その理由を歴史・現状・未来考察によって解説。 [感想] 著者は、希少動物の保護や何の罪もない外来種を駆除する、「生物多様化」と 「地球温暖化」の活動はエゴにまみれていると言う。 地球の環境を守る為の活動には様々なもの…

『絶滅危惧種救出裁判ファイル(大渕希郷)』感想

[内容] 絶滅の危機に瀕してる動物を原告、人間を被告として神様からの裁きを受ける。 副題は『訴えてやる!!人間相手に法廷バトル!?』 (実業之日本社) [感想] 国際自然保護連合の調べでは、絶滅危惧種(植物・昆虫含)は全部で22,000種 以上もいるという。 …

『今日からワーキングプアになった(増田明利)彩図社』感想

[内容] 不利な条件でも働かざるを得ない人達の本音を聞いたインタビュー集。 副題『底辺労働にあえぐ34人の素顔』 [感想] 登場するのは派遣社員やシングルマザーなど、雇用形態も立場も様々な人達で、 中には正社員もいる。 要らない服を買わされるアパレル…

『ネコロジー(坂崎幸之助)音楽専科社』感想 

[内容] 人気バンド アルフィーのメンバーが書いた、ノラ猫保護のノンフィクション。 副題は『ノラ猫トイとその仲間たちの物語』 [感想] 著者が関わった沢山のノラ猫達の話が続き、軽妙な語り口で笑わせてくれるが、 涙なしでは読めない箇所も。猫達の写真が…

『心に残るとっておきの話(潮文社編集)』感想 

[内容] 全国からの投稿764編の中から選ばれた、心にしみいる体験談が綴られて いる。 副題は『煌めく人間群像・珠玉の佳話58編』 [感想] 本書はシリーズの第一集目にあたり、”辛い時に差し伸べられた温かい手” ”後になって気付いた深い思いやりの心” “命がけ…

『新聞という病 (門田隆将) 産経新聞出版』 感想

[内容] 本書は新聞と雑誌に掲載した原稿を元に加筆・再構成されたもので、内容の 大半は朝日新聞と毎日新聞の今迄の報道についての解説。 副題は『こうして新聞は大衆に負けた』 [感想] 帯に「地道な取材より会見の失言狙い」「命より憲法という本末転倒」「…

SEのフシギな職場 (きたみりゅうじ) 幻冬舎 

[内容] 社員の反面教師になるような言動を、自作の漫画と共に書き連ねたエッセイ。 副題は『ダメ上司とダメ部下の陥りがちな罠28ケ条 』 [感想] 著者の職業はプログラマー。くだけた文章と軽い絵柄からくるイメージと違って、 内容は至極真面目。誰もが上司…

わたし8歳、カカオ畑で働き続けて (岩附由香他)合同出版

[内容] 奴隷のように働かされてる、世界の子供たちの実態が語られている。 副題は『児童労働者とよばれる2億1800万人の子どもたち』 2007年出版。 [感想] 3人のACE理事による共著で、売上の一部はACEの活動に充てられる。 ※ACE(エース) = 世界の子…

困ってるひと (大野更紗) ポプラ社 

[内容] 難病を発症した女性が、ミャンマー難民研究と、自分の病気を綴ったベストセ ラー本。 「わたくし、つまりNobody賞」を受賞。 [感想] 闘病中にウェブに書いていたものを書籍化。壮絶な内容だが、著者の逞しさと ユーモアのある文章のお陰で、一気に読…

サードマン (ジョン・ガイガー) 新潮社 

[内容] 極限状態に陥った人の多くが体験しているという、サードマン現象について 考察された本。 副題は『奇跡の生還へ導く人』 [感想] サードマンとは死が差し迫る危機的状況に陥った人に、突然現れて寄り添い 生還へ導いてくれる“第三の人”のことで、昔か…

<絵本>『くずかごに頭を』『りゅうのめのなみだ』

★『くずかごに頭を』(いたざわ しじま) 集英社 [内容] 1匹の子猫と、子猫を拾って家族にしてくれたママの物語。 [感想] YouTubeの動画が評判となり、小さな絵本となったもの。 シンプルな絵が可愛い。 優しいママと、いつの間にかいなくなった女の子。 …

競争からちょっと離れると人生はうまくいく(枡野俊明)三笠書房

[内容] 禅の教えから学ぶ生き方が説かれている。 副題は『禅的、「比べない」「責めない」「こだわらない」生き方』 [感想] 著者は美術大学の教授で、庭園デザイナー。禅僧でもある。 他にも多くの本を出しており、『心配事の9割は起こらない』はベスト…

ケーキの切れない非行少年たち (宮口幸治) 新潮社

[内容] 非行に走る少年達の実態と、その原因・更生の方法・予防法が解説されている。 [感想] 著者は児童精神科医で、医療少年院で非行少年達と関わってきた経験から、 学校教育に欠けているものと、彼らに本当に必要なものに気付いたという。 少年鑑別所に来…