我が子が小さい時は、どこに引っ越しても庭に遊び用の砂場を作り、一緒に子供
用の鉄棒も置いていた。砂場は周りを木材で囲んだ2m四方程の小さなもので、
砂は建築や造園の会社などに注文して、軽トラックで運んでもらった。
まだ5才の長男と次男が砂遊びに熱中して、ご飯の時間になっても「あと、もう
ちょっと~。」と中々家に入ってこない時は、叱るよりもむしろ嬉しかったし、
2人一緒に風邪で寝込んでしまった時は、砂場がとても寂しそうに見えたものだ。
その内、近所の子も時々庭の砂場で遊ぶようになり、三男の時は近くに公園が無
かったこともあり、本人が保育園に行ってる間にもよく近所の若いお母さん方が、
2~3人でよちよち歩きの子を連れて遊ばせに来ていた。
公園の“三種の神器”と言えば、滑り台・ブランコ・砂場だが、最近は砂遊びを
する子が減っているという。
理由は2つあり、1993年の“都市公園法”の改正により砂場の設置義務が廃止さ
れて砂場自体が減ったことと、砂場は不衛生だといって敬遠する親が増えている
ことだ。
お母さん達が心配しているのは、犬猫鳥の糞による大腸菌と寄生虫。あと、ゴミ
や雑草による汚れ、破傷風など様々な有害菌も怖いという。
我が家の場合、庭の砂場に犬猫が糞をしたことは無く、皆がよく遊んでくれたの
で砂の通気性も良く、臭いやカビとも無縁だった。
もし公園の砂場の汚れが気になる場合は、砂場にカバーや柵を設けるという方法
があり、実際それを実施している市もあるので、必要な場合は陳情してみるのも
有りだと思う。
“旅行者下痢”という言葉がある。これは海外旅行の際に、衛生設備の不完全や食
事と水の違いから起きるもので、特に日本人に多いと言われる。実はこれは子供
達とも無関係ではないらしい。
微生物の多くは健康に欠かせないもので、“清潔すぎる環境”や“ばい菌の完全遮断”
は子供を免疫力の弱い子にしてしまい、特に乳幼児期の過度な除菌や消毒は、生涯
の健康に悪影響を及ぼすと言われている。
つまり子供時代は免疫力を鍛える期間であり、公園で遊んだり自然と触れ合うこ
とで様々な病原菌への免疫力がついて、病気に負けない身体になるということだ。
その点砂遊びは「年齢を問わず主体的に遊べる」「手や身体の感覚を刺激して想像
力・創造性を養う」…等、他にも良い面が沢山あり、幼少時の子供の発達を促すと
して専門家からも奨励されている。
ともあれ清潔は大事なので遊ぶ前に砂の状態を確かめ、万が一糞があったらスコ
ップで周りの砂ごとすくい投げ、砂遊びの後には必ず石鹼で手洗いをすること。
こういったことをきちんと実行しながらも、衛生面に過剰反応することの無いよ
う気を付けたい。