昔次男を乳母車に乗せて、社宅のグランドで飼犬のチビ(中型犬)を散歩させて
いた時のこと。一緒に歩いていた長男(4才)が、「僕も散歩させたい。」と言い
出したので、少し迷ったが周りには誰も居ないしチビは大人しい犬だし…と思っ
てリードを渡した。
ところが長男にリードを渡して間もなく、突然チビが勢いよく走り出した。
長男は転んでしまい、しかしチビを止めようとしてリードを離さなかったため、う
つ伏せ状態のまま引きずられていった。
私は乳母車を置いて、大声で「チビ!止まれ!」と怒鳴りながら全速力で追いかけ、
すぐに捕まえることが出来たが、完全に私の迂闊さが招いたこと。幸い長男に怪我
は無く泣くこともなかったが、平謝りと猛反省の出来事だった。
たまにYouTubeで、小さな子供に犬のリードを持たせて散歩している様子を見るこ
とがある。昔の私のように、何かあっても自分(親)が制御できると思っているの
だろう。
しかし「うちの犬は絶対大丈夫」は無いし、咄嗟のトラブルの場合は、子供は勿論
大人も意外と制御できないものだ。以下に、子供にリードを持たせてニュースにな
った犬の死亡事故を幾つか箇条書き。
◎リードが手から外れて、近くにいる犬に噛みついた。
◎うっかり人に近付いて、犬が蹴り上げられた。
◎車道を歩いていて犬が交通事故に遭った。
この他ネットには、犬が急に走り出して子供が怪我をした、犬が逃げていなくなっ
た…などといった記事もある。こうした犬関連の事故は珍しくなく、損害賠償を請
求されるケースも結構あるそうだ。
それでも、子供がどうしてもリードを持ちたい、親も経験させたいと思う場合は、
犬にリードを2本付けて、親と2人で1本ずつ持つ方法がお勧めされている。
以下も私の体験だ。
飼猫のナナとぺぺにせがまれて、玄関前(敷地内)で一緒に日向ぼっこをしてい
た時のこと。生け垣の切れ間から、突然ヒョイと中型犬が顔を出し、大声で吠え
ながら猫達に突進して来た。
幸い大事には至らなかったが、飼主の女性は謝るどころか、私を凄い目で睨みつ
けて去って行った。突然犬が入って来たのにも驚いたが、もう一つ驚いたのが彼
女の散歩の方法で、正に冒頭に書いた昔の私だった。
片手で赤ん坊の乗った乳母車を押していて、その横には5歳くらいの女の子。そ
して右手には犬のリード…というスタイルで、しかも沢山の家が並ぶ団地内での
ことだ。これでは何かあった時に対処は難しく、実際彼女はリードを引っ張る犬
に振り回されて我が子にぶつかり、転んだ女の子はギャン泣きしていた。
当時は2匹共病気のため敷地の外に出ることは無かったので、私も油断し過ぎてい
たという反省点はある。しかし彼女が私を睨みつけるのはお門違いで、あの後同じ
事を繰り返していなければ良いが…と思った出来事だった。

