ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

クリスタルガラスのトナカイ(色鉛筆・パステル画)

ずっと以前に、息子からお土産で貰ったものです。

 

トナカイは北極圏では家畜として利用されており、

日本語の漢字表記は『馴鹿』。文字通り“馴れた鹿”とい

う意味だそうで、ちょっとイメージが変わりました。

 

ちなみに日本鹿が家畜化されなかったのは、古来からの

神獣であったことと飼育が難しいのが理由で、奈良公園

の鹿は人馴れはしているが、家畜動物とは違うそうです。

読書感想『Z世代は戦後初めて銃をとる世代になるかもしれない』(丹羽宇一郎)

[内容]

世界の戦争の歴史を振り返りながら、武力衝突を回避する道が説かれている。

[感想]

著者は元伊藤忠商事の社長で、中国大使などを歴任。本書は2026年1月に出版さ

れたものだが、その1カ月前に病死。本書が遺作となった。

 

「歴史は勝者の記録」「未来を考える上で過去の戦争を見直すのは必然である」と、

本書では主に過去150年にわたる世界の戦争について概観している。

 

その上で「日本の現況は戦前によく似ていて、本来平和を追求すべきである政府や

メディアが、仮想敵国の脅威を煽り、軍事力増強に前のめりになる姿勢には奇妙な

既視感を覚える。」と言い、「この状況が続くと、兵士となって銃を取る不運な人は、

Z世代の若い人達か、その子供達かも知れない。」と警告。

 

更に戦争と平和について、次のように語っている。

「人間は戦う本能から逃げられない動物。(略)戦争から逃れる唯一の方法は、戦争

 に近づかない努力をすること。」

「平和とは、緊張と忍耐、妥協と譲歩、望まぬ話し合いの連続を強いられ、そうい

 う うんざりする不愉快な努力を休まず続けていく世界である。」

 

アンケートによると、国のために戦えると答えた人の割合が、日本は世界最下位だ

そうだ。有識者はその理由として、憲法九条の存在、政治不信、個人中心の価値観

…等を挙げているが、日本は80年以上も戦争の無かった国。戦争を我が事としてリ

アルにイメージ出来る人はどれくらい居るだろう。

 

以下に著者の多くの忠告の中から、3点だけ抜粋。

◎軍拡は必ず「使ってみたい、試してみたい。」という気持ちを産む。

◎メディアがさらに戦争を煽り、国民がそれに乗る。戦争の責任は国民にもある。

◎日本が米国並みの軍事力を備えれば、真っ向に立ちはだかるのは米国。

 

本書では、様々な兵器や戦闘機に関しても多くの頁が割かれており、核兵器につい

ては「地震大国日本が危険と承知で、なお原子力発電をやめようとしない理由には、

核兵器保有の意図があるのでは。」…と危惧を吐露。

 

「AIと戦争の関係」他、今後の考察も興味深かった。以下に概略を3点アップ。

◎原子炉の小型化により、核拡散のリスクと共にこれまでとは比較にならないレベ

 ルで、新たなリスクを引き起こす恐れがある。

◎世界では、電磁パルス(EMP)兵器、生物・化学兵器、レーザー兵器など、核の次

 の最終兵器の開発が進んでいる。

◎核を持つ事がリスクになる技術についての論文も発表されている。

※電磁パルス兵器=瞬間的に強力な電磁波を発生させて電子機器や通信・レーダー

         などを機能不全にする兵器。

 

以下に、著者の中国大使としての見聞を元に もう少し詳しい説明が欲しいと思っ

たものを2つ。

①  「日本の約25倍の国土を持つ中国にとって、さらに領土を得るメリットはない。

         国内に多数の少数民族問題を抱えた状態で、新たに統治を拡大するリスクは

        負いたくないというのが本音だと思う。」

②  日本が防衛費を拡大することについて…「さし当たり紛争の危機にも直面して

       いない日本が-(略)-少し立ち止まって考えてみる必要がある。」

 

先日(9/17日)小泉防衛大臣が、防衛省と自衛隊への訓示の中で、「来年は重要な法

案を提出することになる見込みです。安全保障環境も楽観視できる要素は皆無と言

っていいでしょう。」と述べていた。今後の動きを注視したい。

何にお金をかけるかは人それぞれ

20数年程前、親しい知人から苦笑と呆れ半分の顔で、「貧乏性じゃなくて、お金

を使いきらない根っからの貧乏人。」と言われたことがある。

それに対して私は、「私はこうして家のローンを返しました。」と笑顔でVサイン。

いや、繰り上げ返済が出来たのは、(元)夫が頑張って働いてくれたお陰だが(笑)。

 

先日同居の三男から真顔で、「もっと好きにお金を使われ。(使いなさい)」と言わ

れてしまった。べつにケチケチしてるつもりはないのだが、息子から見ても私は、

色々なことを“無意味に”我慢しているように見えるらしい。

 

必要な所には、お金を出している。ささやかな趣味もある。でも昔から、宝石やブ

ランドの洋服・バッグ…といった類のものを手に入れることには興味が無く、又、

モノの割に値段が高いと思った時は、たとえ数百円の食品でも買わない。

 

こんな私でも、 ブランド品はともかく時々プチ贅沢を楽しむのは悪いことではない

と思っている。誰もが財布を引き締めていたら、経済も回らないし。

 

年代別生活費の統計によると、“持ち家で70代の親子2人暮らし”の家庭は、月に

25~30万円前後…の支出が標準らしい(一つの目安)。

これを見る限りうちも平均的な家庭のようだが、内訳はちょっと違う。

 

我家の場合、三男の個人的な経費(通信・車両関係・保健医療・交際費・被服等)は

全部本人が自分の財布から出しているので、それは家庭の生活費には含まれていな

い。また、半分近くは外食なので(息子だけ)、毎月息子から渡される生活費は多分

貰い過ぎだ。でも、私のささやかな貯金を減らさずにいられるのは正直有難いので、

有意義に使わせてもらっている。

 

巷には「あと少ししか生きられないのに、年寄りが金を抱えていてどうする。」と

いう声がある。しかし、あと何年生き長らえるか分からないからこそ、高齢者の多

くは節約を心がける。 長生きすればするほど、生活費や医療費がかかるからだ。

 

しかも高齢の身内を看取った人は皆一様に、施設や病院・介護サービスの料金以外

にも、消耗品や交通費その他諸々のお金がかかり、その出費も馬鹿にならなかった

と言っている。

 

あと、介護の世界の人手不足は深刻で、介護認定の基準も年々厳しくなっている。

この辺りのことが変わらない限り、何かの時は自己責任で工面しなければならず、

つまりここでも“先立つものはお金”ということだ。

 

ところが世の中には、逆に平均寿命よりも早く死が訪れ、結構な額の貯蓄を残して

逝く人達がいる。それを見て、一体何の為の貯金だったのかと笑う人がいるが、老

後にお金の無い不安と迷惑をかけることを考えると、それを後悔する人はそんなに

多くはないと思われる。尤も、高齢者の3割は、自分の為にお金を使い切りたいと

考えているそうだが。

 

「高齢者の年金などを賄うために、借金のツケを若い世代が負っている。」

…この問題も大きい。あるアンケートでは、70才以上の高齢者の約5割が子供世代

にツケを回すのはおかしいと答えていた。そのため、今のうちから出来るだけ子や

孫に援助しようとする人は多く、ゆとりのある人は遺産も多く残すつもりでいる。

 

ところが高齢者の中には、子や孫への生活費の支援や度々の援助で貯蓄を減らし、

自分の老後資金を枯渇させてしまった…という人が結構いるという。私もネットで

時々その手の記事を読むが、これでは親自身が何かあった時に逆に子供に負担をか

けてしまうことになり本末転倒だ。その辺の線引きはきちんとしておく必要がある。

 

お金で解決できない問題も沢山ある。昔は『親孝行したいときに親はなし』などと

言われたが、今ネット界隈では、親の長生きを恨む声が目につく。

長生きがリスクとならぬよう、程々のところでお迎えにきてもらいたいものだ。

 

月見うどん(色鉛筆・パステル画)

お月見は秋の収穫への感謝と、豊作を祈願する行事。

十五夜は“中秋の名月”と呼ばれ、十三夜は“のちの月”と

呼ばれています。

 

誰が考えたのか、“月見うどん”とはまた風情のある名前で、

カマボコをウサギに見立てているのもいいですね。

 

“季節の行事は子供の感性を育む”と言われるけど、私は

団子もススキも供えたことは無いです^^;。

読書感想『国連の正体』(藤井厳喜)

[内容]

国連の歴史解説及び問題点の提起。

[感想]

著者は国際政治学者。評論家。

 

「日本では国連を平和の殿堂と勘違いした人が珍しくないが、国連はプロパガンダ

をやる場です。」…題名からも想像できるように、このような厳しい意見が続く。

少し一方的では?と感じる話も幾つかあったが、国連の成り立ちや実態の詳しい解

説は興味深いものだった。

※プロパガンダ=特定の思想・世論・意識・行動へ誘導する意図を持った行為。

 

「国連は第二次世界大戦の戦勝国連合であり、世界政府ではない。」…今もその力関

係は残っており、国連に代わる新しい組織を望む声は多いという。

ちなみに日本は、国連の通常予算・PKO予算の分担金が、世界第3位の負担国だ。

 

安全保障理事会においては、常任理事国(中・仏・露・英・米)の1か国でも反対す

ると決議は成立しない…という拒否権が大きな壁となっている。

拒否権のねらいは“大国同士の正面衝突を避けつつ最低限の国際協調を保つこと”と

あり、国連が平和維持活動で声明を発表しても、問題が解決されることは無い。

 

国連憲章には敵国条項というのがあり、それには「敵国(日本・独・伊)に不穏な動

きが見えた時は、国連の承認なしに軍事攻撃を加えてよい。」という趣旨が含まれ

ているという。日本政府は、敵国条項は事実上“死文化”しているとしているが、い

まだに改正されていないのを見ると、著者の懸念は見当違いとは言えないだろう。

 

コロナ禍においては、WHOのトップであるテドロス氏の発言が中国寄りではない

かと、各国から批判の声が上がった。これに関して著者は、氏はエチオピアの出身

でありこの国が中国から巨額の投資を受けていることを指摘。氏の言動は中国への

忖度の結果である…と断定している。

 

本書では、中国の他国に対する人権弾圧問題についても詳しく解説。

新疆ウイグル自治区、チベット、内モンゴル、香港 …これらはいずれも、現在は中

国の統治下にあり、当時国連人権理事会から懸念を示す共同声明が出されてはいる

が、国連には加盟国に命令を発する権限は無いので、いずれも制裁のような強い執

行措置には至っていない。

現在は、台湾有事が時間の問題と言われ、日本への影響が心配されている。

 

著者は国連の体制についても、多くの実例を挙げて批判。以下に大筋を2つ。

・国連はお金の使い方がズサンで、莫大な予算を浪費している。

・国連レポートは、実は証拠も検証も乏しく無条件に信じられるものでは無い。

ちなみにアメリカは、組織運営への不信と政治的対立から、ユネスコを2度脱退

している。(2023年に再加盟)

                               

日本に関する問題としては、従軍慰安婦問題の捏造事件、沖縄の反日、日弁連

(日本弁護士連合会)の反日の歴史を取り上げ、特に日弁連に対しては、長年国連

で反日活動を続けているとして、強く非難。

 

著者は最後に、日本にとって必要な事として以下の2点を挙げている。

第一に 国連において戦う姿勢をもつこと。

第二に 脱国連外交を強化すること。           

…賛否が割れそうだ。

 

法人の厚生年金問題

法人の事業所は原則として、厚生年金に加入しなければならない。

ところが加入していない会社や、従業員の給料から天引きしておきながら納めてい

ないケースがあり、この場合は過去の分をさかのぼって請求され、場合によっては

差し押さえられることもあるという。

 

今年の4月、こんな記事が出た。(要約)

「社員による横領で厚生年金保険料を滞納した会社が、納付猶予を申請しようとし

 たが認められなかった。その後日本年金機構による強引徴収で倒産危機に陥った

 ため、国と機構を提訴。」

 

法律では、災害・横領被害・急激な売上減などで一時的に納付困難な場合、分割払

いや差押え猶予が認められることになっている。結果的にこの会社の主張は認めら

れ、差し押さえを取り消す裁決が出た。

 

この記事では、社長自身によるこんな調査結果も紹介されていた。
「全国50か所の年金事務所に電話で問い合わせてみたところ、『横領被害が猶予
の

 対象になる』と明確に説明した事務所は、わずか1割だった。」

 

厚生年金は2007年の“年金記録漏れ問題”により、年金制度への信頼が大きく揺ら

いだことがある。これは、社会保険庁(現・日本年金機構)が管理していた年金

記録のうち、5,095万件もの記録が“誰のものか分からない“状態だったというもの。

 

この時政府は記録の照合作業を進め、運営体制も改善された。今も続いている

“ねんきん定期便”は、この事件をキッカケに始まっている。

 

2007年の記録漏れ問題の時は、他にも幾つかの事案が発生し、以下の2つも多数

発覚して大きな問題になった。

①  職員による横領。

② 会社が 、給与から厚生年金保険料を天引きしていながら納付していない。

 

私も仕事をしていた頃に、保険料を納めていなかった会社の話を何社か耳にした

ことがある。中には、経理担当者の横領・蒸発で倒産した会社もあった。

 

こういう場合、会社がきちんと加入手続きをしていて、給料からの天引きもして

いたなら、原則として従業員の将来の年金に影響は無いそうだ。

しかし会社にその記録が無く、そもそも年金の加入手続きがされていなかった…

というケースもあるので、まずは年金事務所で確認・相談するようにとのこと。

 

年金機構では上記の記録漏れ問題以外にも、厚生年金個人情報流出事件や、本来

の支給額と違う金額を支払ってしまうトラブルも発生しており、危機意識の低さ

とチェック体制の甘さが指摘されている。

 

大半の職員はきちんと仕事をこなしているが、ネットでは「年金機構のこうした

様々なトラブルは、失業の心配の無いお役所仕事に原因がある。」として、解決

には民営化しかない…という厳しい意見も見られた。

いずれにせよ、年金機構が国民からの信頼を回復するには、もう少し時間がかか

りそうだ。

 

夜空とコスモス(色鉛筆・パステル画)

今の時期、朝の3時頃に窓を開けると、

オリオン座が丁度良い場所に見えて、空を見上

げるのが楽しいです。

※この絵では立った姿勢だけど、実際に見える

  のは寝たような横向きです。

 

私は毎朝4時頃から御飯支度を始め、

5時には一人で朝食。お昼迄はお腹が持たないの

で、9時頃に軽く何かつまみます。

 

体重は一応“普通”の範囲内だけど、多分食べ過ぎ

…です^^;。