一番上の姉は勉強がよくできた。高校生の時に模範生で表彰され、卒業する少
し前には、担任の先生が「是非大学に進学させてほしい。」と父に話しに来た。
その時父が「うちには下に5人の子供がいるので-(略)-大学には男の子(一人息子)
だけしか行かせられません。」と、少し困った顔をしたのを憶えている。
姉は50歳の頃に、大学の通信教育を受けている。先日姉と電話で話した時に、
どうして受けようと思ったの?と聞いたところ「人生の折り返し地点で、何か思
い残すことは無いかと考えた結果。」という答えが返って来た。
通信制大学の入学は簡単だったが、卒業は予定より時間がかかったという。
何が大変かというと、仕事と家事を両立させながら、スクーリングや試験の為に
泊りがけで遠出をしなければならなかったこと。
無事卒業が決まった時、教師から大学院に進むことを勧められたが、ダンナさん
の理解があったから出来たけど、これ以上はもういいかなと思ったという。
中高年になってから本格的に学問に取り組む人は、本当に凄いと思う。
私にはまず無理だ。今の私の脳は“ところてん突き器”に似て、新しい知識を
入れると、前に入れた知識は皆押し出されてしまう。要するに覚えられない(笑)。
この間孫娘と、チェスをした。教えてもらいながらの対戦だったのだが、戦略
を練る以前の問題で、駒の動かし方を間違えてばかり。今更だが己の頭の悪さに
ショックを受け、孫が失敗を笑ってくれてるうちに、初歩だけでも勉強すること
にした。如何せん“ところてん頭”なので、どこまでやれるか自信はないが^^;。