ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

愚痴や弱音を吐くとき

ずっと以前のこと。知り合いの女性が不安障害で病院に通い始め「身近な

人にはかえって話しづらいから。」と言って、週に一度私に話を聞いてもら

いに来るようになった。いつも沈んだ面持ちで、普通なら気にもかけない

事を不安な様子で繰り返し語った。

 

2か月程経ったある日、彼女が「恩着せがましいのよ!」とプンプン怒り

ながら話し始めた。いつも彼女の話を聞いてくれていたご近所さんが、最近

は「聞いてあげてる」という上から目線の態度なのだとか。

 

親からは「あんたは自分のことばっかり!」と言われたそうで、家族への

非難の言葉も続いた。私はそれを聞いて、これだけ元気ならもう大丈夫か

なと思った。実際それから少し経って、彼女はパートに出始めた。

 

実は彼女から繰り返し発せられる負の感情に、何度か体調が悪くなったこ

とがあった。普通の愚痴とは違う話を聞き続けるのは思ったよりしんどく、

本人も辛かっただろうが、家族は大変だったと思う。

 

ところで健康な人にとっても、弱音を吐くことは必ずしも駄目なことではな

く、ストレスを溜め込まずに吐き出した方が、メンタルヘルス上むしろ有益

な場合もあるとか。だが言う相手を間違えたり、愚痴を流し続けることは

迷惑な上に信頼を無くすので要注意だ。

 

現状を変えられない場合は、悩みの元から離れてしまうのもアリだが、

まずは改善の努力をしながら、自分に合う気分転換を探すのが良いと思う。

私のように、病院の待合室で読んだおバカな漫画で涙が出るほど笑ったら、

馬の遮眼帯を外したように突然視野が開けたなんてこともあるし…(笑)。