[内容]
高齢になっても元気でいるための心がけと、具体的な方法を解説。
副題「間違った健康志向が『老化』を早める!!」
[感想]
著者は精神科医。
平易な文章かつ文字数も少な目なので、サクッと読める。
以下が、沢山の高齢者を診て来た著者が出した結論。
「80代や90代になっても輝いてる高齢者に共通するのは、いかに70代を委縮しな
いで自由奔放に生きてきたかということだ。」
無理をせず、余計な事を考えず、常識を疑い、老いを楽しみながら自分の思うよう
に生きると、“回復力”と “免疫力”が高まり80代を謳歌出来るという。
逆に、年寄りらしく…と考えて家にこもって漫然と過ごしていると、80代になって
から何かを始めたり外に出るのが難しくなるとか。
何才になってもインプットは大切で、また家に閉じこもって本を読むよりは、外に
出て映画や演劇などを楽しんだり、色々な人と会って語り合ったり、あるいはブロ
グなどのアウトプットの場をつくる方が、脳ははるかに刺激されるという。
ブログ以外は私とは正反対の生き方で、それにしても、老後の理想的な生き方を説
く先生方は揃って、「外に出て人と交わりなさい。」と仰る。
私のように、(息子一家以外は)特に誰かと会いたいとも思わず、ほぼ引きこもり生
活なのに退屈を感じることもなく、家で気ままに過ごしているのが幸せな人間は、
下手すると呆け老人まっしぐららしい。……少し思い当たる(笑)。
下記は、著者から後期高齢者への注意点と、お勧め行動の一部。
・医者に言われた事や、様々な情報を鵜呑みにしない。
・人間関係を固定化しない。
・ウツの予防と筋肉の衰えを防ぐ為に、しっかりタンパク質を摂る。
・毎日のランチを外食にすると、行動範囲が広がりプチ旅行にもなる。
・免許返納は要介護老人を増やすだけ。(高齢者の殆どは安全運転で、しかも事故
は自爆が多く、人を撥ねている割合はそれまでの世代の半分でしかないそう。)
著者は団塊世代を高く評価しており、それは意外であり驚きでもあった。
団塊世代の大学進学率は20%(男女合計)で、この世代は競争率が高かったため、
皆よく勉強し学力が高く、仕事も頑張った人が多いという。
ちなみに私の年齢(1948年生まれ)の女性に限ると、大学進学率は11%。
私の場合最初から進学は考えていなかったので、受験生ほど勉強を頑張らなかっ
た。そのことを、「就職組でも、もっと勉強すべきだった。」と後悔したクチで、
「学歴に関係なく学力は必要だ…というのは本当です。」と反省を込めて一筆。
その他、本書の中で健康に関して心に残ったものを3点だけ。
・健康に不安があると思うだけで老いは加速する。
・高齢者のガンは進行が遅い。末期まで知らなくて幸せというのも確かにある。
・突然重い病名を告げられても「あ、そう来たか」と捉え、深刻になり過ぎない。
本書には他にも、目からウロコの話が色々有って面白く読んだ。
しかしどちらかと言うと、経済的・その他の面である程度恵まれている男性向けの
内容だったのと、本書が発行された4年前著者はまだ現役世代だったので、自身が
後期高齢者になった時に又書いてほしいと思う。