[内容]
副題『日本だけど、ここは北朝鮮?』
[感想]
著者は1997年生まれ。関西学院大学を卒業後、吉本興業の養成所を経て現在は
本書は「あくまでも僕の実体験です」「僕の意見だが」…と断りを入れ、全体に明
るいタッチで書かれている。しかし北朝鮮と朝鮮総連・朝鮮学校の徹底した支配関
係に、話には聞いていたがここまで凄いのかと驚いたのが率直な感想だ。例えば
・黒板の上に金日成と金正日の肖像画が掲げられ、ひたすら金一族を崇拝賛美。
・学校で日本語は禁止。(先生も日本生まれなので、全員ネイティブではない。)
・北朝鮮のミサイルを人工衛星と言い、拉致問題など都合の悪いことはひた隠し。
・朝鮮学校に通うと、家から一番近い朝鮮総連の支部に所属させられる。 等々
そもそも朝鮮学校は、戦後在日コリアンが子供達に朝鮮について学ぶ場所を作りた
いと朝鮮半島に助けを求め、北朝鮮が援助をしてくれたことによって始まったもの
で、Wikipediaによると現在全国に98校あるが、日本の教育法では“各種学校”に分
類されるという。
朝鮮学校は高校無償化が適用されておらず、著者によると補助金も年々減少してい
て学費が高いそうだ。そのため高校生の時には何度か、強制的に朝鮮学校への無償
化適用に向けた署名活動とビラ配りをさせられていたとか。
※文科省によると、令和4年朝鮮学校に補助金を出した自治体は全国で93に上る。
これで思い出したのが、以前街頭で無償化の活動をしていた男子高校生が、インタ
ビューでマイクを向けられた時のことだ。彼は何故かドヤ顔で「朝鮮なめんなよ!」
と言い放ったのだ。仲間内では英雄扱いされたかもしれない。しかし私は在日コリ
アンの中には、このせいで迷惑を被る人が出るのではと、少し心配になったものだ。
ちなみに、朝鮮学校の先生の子供及び朝鮮総連の専従職員の子供達は、朝鮮総連か
ら教育費という名目で、毎月学費を援助されているそうだ。また、学校の委員はほ
ぼ100%、先生の子供や総連系の仕事をしている人の子がなるのだとか。
著者の親友がツイッター(X)で、当時の大阪府知事橋本徹氏にコメントを送った時の
やり取りも興味深い内容だった。以下はその時知事が出した、朝鮮学校無償化に対
する4つの要件だが、至極尤もだと思う。
①朝鮮総連と一線を画す ②北朝鮮指導者の肖像画を教室から外す
③日本の学習指導要領に準じた教育活動を行う ④学校の財務状況の一般公開
本書ではこの他に、小さい時に友達から在日コリアンだからと仲間外れにされた時
のこと、朝鮮学校を卒業しても続く先輩との上下関係、高校の修学旅行先である北
朝鮮で辟易した出来事など、緊張やシラける気持ちがヒシヒシと伝わる話が続く。
著者はYouTubeでも「同調圧力や集団心理が凄い」「もう同級生の結婚式にも出席
しない。」「将来子供が出来た時に、朝鮮学校にだけは通わせない。」などと発言。
朝鮮総連が、著者の出身高校の校長に「パクユソンのYouTubeをどうにかしろ。」
と言ってきたそうで、ファンはそれでも発信を続ける著者を心配しているが、私も
著者が今後も無事に活躍できることを祈りたい。