私のすぐ下の妹は50代前半の時にワードとエクセルを習い、その後福祉サービス専
門のNPO法人で、高齢者を相手にパソコン指導のボランティアをしている。
講習は少人数で1カ月に2回。ボランティアと言っても無償ではなく、気持ち程度の
料金をいただく有償ボランティアで、ある程度お金が貯まったらNGOなどに寄付し
ていると言っていた。年の暮れはパソコンでカレンダー作りをしたそうで、私も色
々体験したくなり料金の安い教室を探してみたが、残念ながらうちの近所には無か
った。
ネットで調べている時に、“シニアボランティア募集”というのが目に入った。募集
内容は、子供の見守り・高齢者の傾聴・子供食堂の手伝い等の他、趣味や特技を生
かしたものも多く、ボランティア活動を続けるメリットとしては、“生きがい” と
“心身の健康が保たれる” と答えている人が多かった。
ところで日本では、 ボランティア=無償 という概念が強いが、元々この言葉は
“自由意志”という意味で、海外では無償は当たり前ではないそうだ。
しかし最近は日本でも、少額の謝礼がある有償ボランティアが増えているそうで、
これは良い傾向だと思う。自分の意思で参加しているとはいえ、交通費をかけて通
うなど、それなりに自腹を切り時間の負担もあるからだ。
以前こんな報道があった。「自治体の行事で無償ボランティアを募集しておきなが
ら、参加した職員には手当てを支給。市民から不公平だとの指摘が続出して謝罪。」
実はこういった事はままあるそうで、自治体には良識を持って範を示してほしいと
思う。
ちなみに巷では、高齢化の加速で生活支援のニーズが追い付かなくなってきており、
また公的支援につながりにくい人も多いことから、地域の人による有償ボランティ
アが増えているそうで、こちらは定着しそうな勢いだ。
但しこれに関しても「名目はボランティアでも実態は“安く使われる労働者”になら
ないように。」と注意を促す声が聞こえ、線引きが難しいところだ。
最後に、以前施設で働いてる人から聞いた「当てにならないボランティアは要りま
せん。」という、ちょっと厳しい本音について。
その人曰く「ボランティアには従業員のような責任は無いが、その仕事(軽作業)
は必要だからやってもらってた。ところが中には、ドタキャンを繰り返す人がいて
本人は、自分は雇われているわけではない…という気持ちのようだが、そういう人
は居ない方が段取りが組みやすい。」…ということだった。
そんなガチガチじゃなくもっと柔軟に活動したいと思う人は、そういったボランテ
ィアも沢山あるので、自分の生活スタイルに合わせて無理のない範囲で続けるのが
良いかも知れない。せっかくの志を潰さないためにも。