ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

床ずれの痛み

私が昔 腰椎ヘルニアで入院したのは、長男が生後2カ月半の時だった。

その10日後に手術となりトータル1カ月半入院。里帰り出産だったので、その間

長男はまだ独身だった一番下の妹が育ててくれた。

(退院後も九州に戻る迄、本当にお世話になりました。)

 

先日の圧迫骨折の時に医者から「寝たきりになる場合もある。」と言われた時、真

っ先に頭に浮かんだのは、この入院の時のことだった。

 

手術後はお腹の周りに、ドーム型の硬いカバー(半径40・長さ100㎝位)を被せられ、

1週間の間 寝返りどころか腰をずらすことさえ禁じられて、そのため4日目頃に

は尾骶骨に床ずれが出来てしまった。

それは“擦り傷が常にこすられている”ような痛みで、日増しに背中のメスを入れ

た箇所よりも辛いくらいになっていった。

 

1週間後にやっと体を動かす許可が出て、鏡で尾骶骨を見てみたところ水ぶくれも

びらんも無く、意外にも皮膚が少し濃い赤色になっていただけだった。

この程度でもあんなに痛いものなのかと驚いた。

 

ネットで床ずれ(褥瘡)の画像を検索すると、重症の写真が沢山出てくる。その中に

は犬の画像もあり、特に老犬の場合はあっという間にできることがあるというこ

とで、痛みを訴えることの出来ない動物が哀れで胸が痛んだ。

 

我家の犬(ムク、17才没)も、亡くなる前3日間は寝たきり状態になった。

私の場合、自分が床ずれの経験があったお陰で2時間おきに体の向きを変えてあげ

ることが出来たが、それが無かったら多分そこまで気が回らなかったと思う。

 

ネットにはペットの床ずれ予防法や、防止用のアイテムも沢山紹介されているので、

ペットと暮らしている人は、万が一彼らが寝たきりになった時の為に、頭の片隅に

入れておくと良いかも知れない。

 

人の場合、医療や介護技術の進歩により、病院や介護施設での発生頻度は減少して

いるが、自宅で適切な介護が受けられない高齢者には、相変わらず床ずれはつきも

のだという。

 

床ずれは悪化すると死に至ることもある。

「2012年横浜の介護施設で、褥瘡部分に細菌が侵入して敗血症の状態になり死亡。」

これは介護施設が訴えられた事例で、裁判の結果、施設に注意義務違反があると認

定され多額の慰謝料支払いを命じられている。

 

只、現実問題として、床ずれを全て施設の責任とすることは難しい。

あと施設に限らず、自宅で介護する人の“至らなさ”を責める親族は結構多いらしく、

気持ちは分からなくも無いが、介護に携わっていない・あるいはたまに見舞いに来

るだけの人間が、何もせずに上から目線で偉そうなことを言ってはいけないと思う。

その前にどんな方法でも(場合によってはお金だけでも)、介護に参加・協力すべき

だろう。