ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

アクシデントで知る本心と器

長男・二男が就職して家を出、高校生の三男と3人暮らしだった時のことだ。

早朝、震度5の地震で目を覚ました私は、とっさに息子の部屋に駆けつけた。

しかし大声をかけて体をゆすっても、爆睡したままピクリとも動かない。

 

その内地震はおさまり、私はこの時になってやっと飼猫達のことを思い出した。

慌てていたとはいえ、揺れている間あの子達のことは全く頭に浮かばず、いつ

もあんなにも愛しく思ってきたのにと、自分の行動に少しショックを受けた。

 

だが、この程度ならまだましな方だ。(ニャンコ達、ゴメン^^;)

長年生きてきた間に、私も多少の修羅場やアクシデントは経験していて、自分

の思いがけない心の動きに驚いたことも二度や三度ではない。

               

人はピンチに陥った時に人間性が露わになる。災害などが発生した時は、良い

話に負けないくらい「エゴイスティックな行動に傷ついた」「迷惑をかけられた」

という話が出てくる。

逆に棚ぼたで大きな利益を得た時も同じようで、例えば、宝くじの高額当選や

遺産相続が原因でもめたなんて話はザラにある。

 

読書や内観でも、思いがけない自分の心に気付くことはあり、考える事は大事だ。

しかし“体験”ほど自分自身の器や本心を教えてくれるものは無い。

そんな時、様々な経験を積み重ね困難を克服してきた人は やっぱり強い。

 

理不尽を我慢し続ける必要は無いが、よく言われるように前向きな姿勢と忍耐強

い努力が、器を大きくすることは間違いないので年をとってから後悔せぬよう

(私のことか?)、若い人には頑張ってほしい。