子供同士のシール交換がブームだという。火付け役は、ボンボンドロップシールと
呼ばれる立体感のあるシールで、こうした行動で子供達は楽しく、時にはちょっと
後悔もしたりして、色々なことを学んでいる。
ところが結構揉め事になることも多く、禁止にしている学校もあるそうだ。
“どう見ても損な交換をしている”“言った言わない”といった程度のことなら、それ
も子供の経験と目をつぶる親が殆どだが、問題は盗られた場合だ。
盗んだのは明らかなのに頑なに否定された時は、厳しく追及すべきか場合によって
は相手の親に言うべきか。…このような相談に対して様々な意見が寄せられていた
が、多かったのは「常識のある親ばかりではない。完璧な証拠が無い限り、今回は
勉強になったと思って我が子とよく話し合った方が良い。」というもの。
実は私も、同じような経験をしたことがある。
息子が小3の時のこと。(元)夫の海外出張のお土産の中に、クリスタルプリズムのよ
うにキラキラと輝くキーホルダーがあった。
当時そういったものはまだ珍しく、息子が(私には言わず)喜んで学校に持って行っ
たところ、その日のうちに盗まれてしまった。
しかし同じクラスのA君がそれを持っていることに気付き、すぐに抗議したが自分
のだと言い張って返してくれず、帰宅した時は半べそをかいていた。
私は、我が子が間違った事をしたら、その事に気付いた大人には叱ってもらいたい
と思うし、私自身何度かよその子を叱ったこともある。
しかしこの時は迷った。私が取り返してくれると期待してるだろう息子の為、そし
てA君の為にも親か担任に話すべきだと思ったが、結局どちらにも言わなかった。
理由は、証拠が無く証人もいないのに抗議して、子も親も認めず大ごとになった場
合、まだ小3の息子はショックを受け学校生活にも支障が出る。そう思ったからだ。
息子には“学ぶ機会”と思って色々話したが、この選択が正しかったとは、今も思っ
ていない。
日本では“学校での盗みの統計”といったものは公表されていないが、近年はイジメ
による盗難事件が増加傾向にあるという。
盗みをする理由には他にも、その品に対する憧れ・日頃の不満・スリル・躾不足な
ど様々なものが挙げられているが、まれに 窃盗症が原因の場合もあるので、要因
の分析は重要だという。
※窃盗症=必要の無い物を衝動的に盗む精神疾患
また、子供の盗みを若さゆえの“一過性の無分別”として軽く扱うと、繰り返しや
本格的な窃盗行為に繋がるリスクがあるそうで、早い内に“犯罪”であることを教
え、償い方を一緒に考えることも大事だそうだ。
あと、大人の助けが必要なのは加害者だけではなく、被害児童も同じで、彼らの心
のケアを忘れてはいけないとのアドバイスも多く見られた。
ちなみにA君がその後問題児になったということはなく、皆と同じように普通の社
会人になっている。