ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

能登半島地震、被災ペット達の扱われ方 

2024年 1月1日夕方、能登半島で最大震度7地震が発生した。

多くの建物が倒壊し大規模な火災が発生。津波や土砂災害によって破壊された家

も多く、沢山の方が犠牲になり未だに安否不明の方々もおられる。

 

今日は、能登に友人(2人)がいる知人から聞いた話の中から、被災ペットについて

考えさせられた事を書こうと思う。(幸い友人の家屋は倒壊を免れた)

 

以下は、知人が友人と電話で話した内容。

 

★Aさん (個人でノラ猫の保護活動をしている)

 去年の暮れに10匹の子猫のレスキューを頼まれ、一気に猫の数が増えていた。

 その為買い置きのフードがギリギリになっていたのだが、地震で道路が寸断され、

 買物に行けず困っていたという。ちなみに猫を保護した時、依頼者からフードな

 どの寄付は全く無かったそう。(1週間後に調達出来た旨の連絡有り)

 

★Bさん (この日は余震に備えて体育館に避難していた)

 知人が 「動物ボランティアがフードを沢山持って能登に行ったが、通行止めに

 なってたので、地元の人にフードを託して帰ってきたそう。」と話したところ、

 「人が沢山死んでるのに、犬猫どころじゃない!そんな人達は邪魔でしかないし、

 (略)‐ペットを避難所に同伴するのは駄目に決まってるでしょ?!」と、キツい調

 子で言われたそうだ。

 

知人は「なにも人間より優先しろなんて言ってないし、一緒に暮らしてたペットの

ことで泣いてる被災者も沢山いるのに…。」と、ショックを受けていた。

 

残念だったのは今回の地震でも、飼犬猫との同伴避難は殆どの避難所で拒否されて

いたことだ。そのためにペットと共に車中泊や、壊れかけた家で過ごす人も居て、

中にはそれで命を落とした人もいた。

 

環境省は災害時においては、“ペットとの同行避難”を推奨しているが、避難所に入

れることまでは想定しておらず、法的効力は無いという。

 

その後石川県の獣医師会や、各地の動物病院、動物ボランティアなどが、所有者の

依頼に応じた一時預かりを始め、「仮設住宅等へのペット同居」 についての要望も

出されている。

 

※現在仮設住宅の建設が急ピッチで進められており、1月28日珠洲市では、NPO

 法人「日本レスキュ-協会」と協議の結果、ペットと一緒に生活できる専用の

 避難所が設けられた。

 

飼主も、普段から災害に備えておくことが大事だが、これだけ被害が大きいと通

常の備えでは間に合わないので難しい。

ちなみに私の場合犬猫達が居た時は、普段から車の中に犬用の折り畳みケージや

キャリーバックと共に、10日間は生活出来るようフードなど諸々を積んでいた。

近年はマイクロチップも推奨されている。

 

今回被災した動物と飼主への支援活動のために、募金口座が開設されているので、

参考までに。

 

『 北國(ほっこく)銀行 森本支店 普通預金 49989

       令和6年能登半島地震動物対策本部 』(石川県獣医師会HPより)