ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

少し怖かった夢の話

睡眠中に見る夢は、情報処理の過程を脳の中で再生しているもので、記憶されて

いないものを見ることは無いと言われる。

よって科学者は、暗示や予知・正夢を「曖昧な夢の記憶を、現実に関連付けて解

釈しているだけ。」といって否定している。

 

多くの人が体験する同じような夢がある。

試験勉強を何もしていなくて焦っている。追いかけられているのに走れない。

トイレが汚れていて用が足せない…等々で、これらについてはまあ分かる。

私の場合は、一度も行ったことが無い筈なのに何度も登場する場所や家があるの

だが、これにも説明がつくらしい。

 

私が一時期よく見ていた怖い夢は、「暗闇の中で、人1人がやっと通れるような断

崖絶壁の上に立ち、足元に広がる深くて暗い海を見下ろしている。」というもの。

理由を知りたいと思うが、夢占いにも学者の解説にも興味は無いので調べたことは

無い。例えば猫の夢一つとっても、猫好きと猫嫌いでは意味が違うと思うので。

 

以下は(最恐では無いが)、リアルさが際立っていて少しゾッとした夢だ。

 

実家の離れには祖父が使用していた昔ながらのトイレがあり、その手前は畳1枚程

の小さな廊下になっていた。

その日、夢にその廊下が出て来て、私はそこを通って祖父の部屋に行こうとしてい

た。その時ふと何かの気配を感じて天井を見上げると、そこに目には見えないが赤

い着物を着た江戸時代後期の、8歳くらいの女の子が居た。

 

その途端、その子は私に気付かれたことを悔しがって、ドスの効いた低い男の声で

「無念じゃ~、無念じゃ~。」と言って、どこかへ消えてしまった。

 

その直後に場面が変わり、今度はまだ20歳くらいの私が「嬉しいな。楽しいな。」

と、明るい陽射しの坂道をスキップで下る姿が見えた。

とても気分が良くて、ずっとこのままで居たかったのだが、飼犬のムクにトントン

と顔を叩かれて目が覚めてしまった。

 

只の夢なのだが妙にリアルだったので(特に声が)、丁度霊能力のあるBさんに旧

家屋の解体の相談をしていた時だったので、笑いながらこの夢の話をしたところ、

「危ないなあ。犬に起こされたから良かったけど、その手の夢は、そのままあっ

ちの世界に引っ張られることもあるんですよ。」と言われてしまった。

 

本当のところは分からない。しかし世の中には、突飛な正夢あるいは何かを示唆

するような夢を見たことのある人達もおり、私は「夢は全て記憶の再生」と言い

切るのはちょっと違うのではないかと思っている。