以前知人女性(50代独身)が話していた。「親が亡くなった後、妹が実家に住み始め
たけど、キッチリ遺産相続の請求はするつもり。」私が「そのために家を売ること
になっても?」と訊くと、「私にも権利があります。」という言葉が返ってきた。
私も、いつ倒れてもおかしくない年齢になった。幸い長男と次男は自分で家を建
て、今私が住んでいる家は3男が継ぐことになっている。3人共「お金は要らない、
好きなように使えばいい。」とも言ってくれている。尤も人生を終える時に必要
な程度しか持っていないので、贅沢とは全く無縁の生活だが(笑)。
親の財産の相続時に、5人に1人はトラブルになるそうで、その内半数は自分の兄
弟姉妹が相手だという。相続金額を見ると、調停にまで持ち込まれたものは1000
万円以下が3割、5000万円以下が4割となっていて、相続争いは大金持ちだけの
問題ではないようだ。
実は親の財産については、死後ではなくその前の段階…認知症や身体の障害(寝た
きりなど)が始まった時に、既にトラブルの種が撒かれていることが多いという。
親の死後に、他のきょうだいが親の預貯金を不正に使い込んでいたことが発覚…と
いう相談は結構多く、しかしこの場合は民事不介入として警察に対応してもらえな
いケースが大半だとか。(不当利得返還請求の手続きの申請は可能)
逆に、親の世話の為に下ろしたお金を“使い込み”と疑われた…というトラブルも少
なくないようで、「むしろ持ち出しの方が多いのに…。」と憤る人は多いらしい。
こうなるともう踏んだり蹴ったりで、軽々しく人を疑ったり批判したりするのは慎
みたいもの。あと、このような誤解を避けるためにも、領収書は必須だ。
親の財産管理としては、任意後見、法定後見、家族信託 の他幾つか方法があり、
其々メリット・デメリットがあるので、自分に合った方法を選びたい。
但し、一人だけで管理するのは荷が重いと思われ、万が一誤解が生じるのを避ける
ためにも、近いうちに息子達と話し合いの場を設けたいと考えている。
ちなみに私は、脳梗塞経験者で首に動脈瘤も抱えているので、突然倒れる可能性が
ある。相続で揉める心配は全くしていないが、問題はその時すぐには死なず認知症
や寝たきりになって、銀行口座を凍結されてしまうことだ。この場合は“法定後見制度”によって他人に財産管理を任せざるを得なくなるようなので、息子達には早めに
声を掛けようと思っている。
あと、手続きや法的な問題など分からない事が多いので、事前に本を読んで調べ、
話し合いの時はお嫁さん達の意見も聞きたいと考えている。
この場を借りて、その時は宜しくお願いします。