先日(6/9日)参議院決算委員会の国会中継で、自身の政策の一つに「アニマルウ
ェルフェア(動物の福祉)」を掲げる串田誠一氏の質疑応答があり “クマの殺処分”
が取り上げられていた。
以下はクマ問題についての質疑の要約。
①人命第一はその通りだが、人里に餌を求めて来たクマを全て殺している。
②2023年に捕殺されたクマは全国で9097頭。
この年秋田県は、4400頭の生息数の内 2300頭を捕殺している。
③日本の人工林(スギ・ヒノキ)は、1950年代以降の植林により日本全体の4割
にものぼり、中でも秋田県が一番広い。
④人工林は花粉症の原因となっており、クマの食料となるドングリも出来ない。
串田氏は最後に「人と動物が共存出来るように、クマが人里に出ないよう人工林
を自然に戻していくべきではないでしょうか。」と締めくくった。
各地でクマによる被害が増えており、以下は人里に降りて来たクマの殺処分に関
する、あるアンケートの結果だ。
(殺処分やむなし)…3割
(山に返すべき)…2割
(殺処分反対)…1割。
あと、「よく分からない」と回答した人も含めて「人間の生活を守ることは大事だ
が、子グマまで殺すのは酷い。」と感じている人は少なくない。
野生動物との共存を掲げている団体で、まず頭に浮かぶのは日本熊森協会だ。
奥山保全・再生活動に取り組む民間の自然保護団体で、“防除による棲み分け”を
訴えて活動している。
ネットを見ると他にも、WWF(環境保全団体)や日本ヴィーガン協会など、クマと
の共存を目指した見解を発表し、実際に活動を行っている団体が幾つかある。
彼らの共通した見解は、「“荒廃した人工林”と、“大型太陽光発電施設”による森
林伐採や奥山の破壊により、野生動物の棲み処と食料がどんどん失われている。」
というもの。
「海外では野生動物を見守ったり、時に助けたりするのに、日本では何もしない
クマを、人里に出てきただけで大騒ぎして大量に駆除する。」と書いてる人が
いたが、実際ネットを見ると外国では、“やむを得ない場合以外は出来るだけ殺
さない”という政策をとっている地域が結構あって、日本との違いに驚かされる。
世界動物保護協会の世界評価において、日本の畜産動物のアニマルウェルフェア
は、ずっと世界最低ランクのGが続いている。
残念ながら(畜産動物だけではなく) 日本に対する世界の“動物への意識の低い国”
という評価は当たっているようだ。