ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

病気や障害の多くは外見だけでは分からない 

先月の末、突然右の足首周りがパンパンに腫れあがり、強い痛みでスムーズに

歩けなくなった。診察の結果は、足首の「変形性関節症」と「石灰沈着性腱炎」。

齢を取るとまあ次から次へと故障していくもので、思わず乾いた笑いが…。

 

ちなみに骨密度も測ってもらったところ、以前は90歳だったのが今回は75歳

と出た。特別な事は何もしていないのに?と、こちらは嬉しい驚きだった。

 

散歩はまだ無理だが、短い距離なら痛みなく歩けるようになり、ほぼ普通の生活

に戻ったところで、今度は(10日程前)回転性めまいが始まった。

 

2日間家事が出来ず本も読めず、PCの画面を見るなどもっての他という状態。

但しめまいは断続的で強弱があるので、目の前の揺れが少ない時はテレビの大き

な画面でYouTubeを見ていた(正確に言うと殆ど聞くだけ)。

 

それで今更ながら気付いたことがある。それは「健康なのに一日中テレビに

かじりついている。」と、家族に少し呆れられている老人達のこと。

テレビを情報源・唯一の娯楽としている内に、一種の中毒のようになってしまう

ようだが、思うにそれは必ずしも無気力が原因なのではなく、今一つ体調がすぐ

れなくてそうせざるを得ない人は、結構多いのかも知れない。

 

若い時勤めていた会社にアルバイトで入った女性は、ひどく痩せている人だった。

たまに言葉を交わす程度だったが、同い年だという事が分かりお昼休みに楽しく

お喋りしていたら「私の内臓、全部逆の場所にあるの(内臓逆位症)。」と打ち明け

られて驚いた。そのせいで太れないのだとか。

 

このように普通に日常生活を送っているように見える人が、思いもよらない障害

を抱えていることは珍しくない。しかし一見健康そうに見えるので、周囲に理解

されないことも多いという。

 

現在私の周りには、難聴、便失禁、パニック障害など、言われなければ気付かな

い障害を抱える知人が何人かいて、皆さん普通に生活しているが、外出の時は気

が張るという。

 

高齢でなくとも、世の中には心身に不具合を抱えた人は大勢おり、若くて健康な

時は人のそういう面にまで心が及ばず、齢を取ってから「あの時あの人は、体

のどこかが悪かったのかも。」と気付いた事も多い。例えば下記のような人。

 

・妊婦や老人が目の前にいるのに、優先席に座り続けていた中年の男性。

・信号の無い横断歩道で、自分一人の為に並ぶ沢山の車を横目に、のろのろと

    歩いていた女性。

・地域住民の共同作業で、やたら休憩ばかりしていた人。

 

中には横着なだけの人もいるので見分けるのは難しいが、私が昔よりは人を簡単

に決めつけて見なくなったのは、病気や怪我を経験したお陰だろう。

果たして死ぬ迄にあと幾つの事に気付かされるのか…ちょっと怖い気もする(笑)。