数えてみると、散らかり放題の家を見たことが7回はある。汚部屋に関しては以
前も少し触れたことがあるが、特に主婦が片付けられない人だった場合は、同居
の子供やペットに被害が及ぶことがあるので問題だ。
汚宅の内2軒は、動物ボランティアとして訪問したもので、どちらも猫の多頭飼
いの家だった。足の踏み場も無いほど散乱している室内に、更に猫の糞まで落ち
ていて、そんな場所で生活する猫達が不憫だった。(猫は元来キレイ好き)
誤解してほしくないのだが、多頭飼いは皆汚部屋になってしまうわけでは無い。
ボランティア仲間も殆どが多頭飼いだったが、不潔に暮らしている人は1人もい
なかった。先に書いた2人は、多分猫が居なくても乱雑に暮らしていたと思う。
本人のイメージとのギャップに、驚かされたこともある
1人は同じ社宅の人で、ある日偶々裏口が全開していて見えてしまったのだが、す
ごい散らかりようで、バツが悪かったのかその日以来少し避けられるように。
もう1人は、ちょっと家の外に出ている間にダンナさんがカギをかけて外出してし
まったと、我が家に助けを求めてきた近所の奥さん。
(元)夫が長梯子を使って二階の窓から入り、中から玄関の鍵を開けて問題解決した
のだが、まるで泥棒に入られたような乱雑ぶりに驚いた。幸い彼女からは避けられ
ることは無くて、ホッとしたが(笑)。
私自身、家をピカピカに磨く優等生主婦ではなく、齢を取った今では「体調が~」
「手の具合が~」と、手抜き三昧。なので偉そうなことは言えないのだが、極端な
片付け下手の人は、一度しっかりその理由を考えた方が良いと思う。中にはウツや
認知症、何らかの障害などが原因の場合もあるらしいので。
病気が原因の時の対処法や、普通の人が片付けられない理由や片付け方法について
は、本やネットに詳しいのでそちらを見てもらうとして、特に知ってほしいのは
子供への影響だ。以下はその代表的なもので、()内は私が直接見聞きした子。
・埃・カビ・ダニなどによる健康被害。 (その家の幼児はよく下痢をしていた)
・悪臭が子供の衣服に移り、学校で避けられる。(わざと鼻をつまんでみせられる)
・身辺を汚さないという意識が薄い。 (お菓子の包みなども平気で道路に捨てる)
専門家からは他に、集中力の低下や物を大切に出来ない、などが挙げられている。
「埃で死んだ人はいない」などと言われるが、アレルギーや喘息を引き起こす可
能性があり、たまに火事になることも。
こうしてみると、どうしても片付けられない人は、時々プロに頼むことも考えた方
が良いかも知れない。
あと、共働きなのに自分は何もせず「本来私は綺麗好きなのですが、女房がだらし
なくて…。」と話す男性が居たが、今時それは通用しない。
夫達には自分と子供の為にも、もうちょっと頑張ってほしいと思う。