かなり前の話だが、内職をしてくれないかと頼まれたことがある。
その知人の勤める会社の機械が壊れ、修理が終わるまでの間だけ、手作業で
してくれる人を探しているという。「超簡単な仕事で、出来高払い。時給にし
たら多分200円くらいだけど。」ということで、1週間だけならと引き受けた。
半分人助けのつもりだったが、どうせなら時給アップに挑戦することにした。
テーブルの上の部品の置き場所を考え、手順や動きに無駄が出ないよう工夫し、
2日目には慣れたのもあってスピードもアップ。
お陰で、パートの最低賃金程度の収入にはなったが、1週間だけだったから出来
たこと。あんなにパワフルに内職をするくらいなら、パートの方がずっといい(笑)。
内容にもよるが、それにしても内職の工賃は安い。内職は家内労働法で保障さ
れてるというが、出来高制の上に、全ての業種に家内賃金法が適用されるわけ
ではないので、あまり当てにはならない。
ネットでは内職経験者の多くが、「割に合わなくてやめた。」と書いている。
しかし安くてもやる人は沢山いるので、今後も改善されることは無さそうだ。
もう一つ驚いたのが、世間には「通い内職」と言われる働き方があることだ。
「場所を無料で借りる」という形で会社に通い、パートの人と同じように仕事を
するのだが、通い内職の人は出来高制の為、大半はパートの半分ほどの工賃しか
貰えない。会社側はそれを、雇用ではなく業務委託だと言うが、ネットの相談で
は、名目より実態重視で、当然「それは労基違反です」という回答が殆どだった。
あと、物を買わせるなどの内職詐欺もあるので、注意が必要だ。