ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

ネットオークショントラブル 

20年ほど前のこと。螺鈿細工(らでんざいく)が好きで時々ネットで商品を眺めて楽

しんでいたところ、素晴らしい作品が格安で売りに出されたので私も初めてオーク

ションに参加してみた。

 

しかし見てる人は見ているもので、大変な人気でジワジワと値段が上がっていった

ため、私は途中でレースを降りて成り行きを見守ることに。

 

そしてあと数分で時間切れ…という時に、突然バン!と値段が跳ね上がり、結局そ

の人が落札した。それでも(多分)相場よりはずっと安くて、これがベテランのやり

方か…と、面白くもちょっとした驚きだった。

 

当時私はよく、ヤフオクで買物をしていた。

中古ではなく必ず新品か未使用品と決めていて、毎回“即決”の値段で買っていたの

で、誰かと競うことも特別な問題もなく普通の通販と同じ感覚でいた。

 

ところがある時、届いた製品の一部に小さな亀裂が入っていて、箱の中に欠片が落

ちていた。迷ったが使用に支障はなかったのと、返品の作業が面倒だったので、強

力ボンドで張り合わせてOKとした。一応出品者にはその旨を報告し、丁寧な詫び

のメールが来たのでこの件はこれで終わりとした。

 

ネットでオークションやメルカリのトラブルについて調べてみたところ、沢山の事

例が出てきた。多くは不具合によるキャンセルと、支払いや返金に関するもので、

中には詐欺でした…なんてものも。

 

裁判沙汰になる場合もあり、そこまで行かなくとも結構多かったのが、「訴えるぞ」

と脅迫まがいのことを言われて揉めるケースだ。例えば、

・悪評を書いたら、名誉棄損だと言われた。

・落札後にキャンセルしたら、警察に被害届を出すと言われた。

・ブランド品と思って販売したら偽物で、詐欺だと言われた。   等

中には、返品を拒否したら本当に訴えられた人も。

 

仕返しや嫌がらせで悪い評価をつける、“報復評価”もよくあるという。

こうしてみるとオークションやメルカリは便利で楽しいものではあるが、出品者・

落札者共に、きちんとマナーを守ることと、時にリスクが伴うものであることを頭

に置いて取引する必要がありそうだ。

 

もし脅迫めいたことを言われて埒が明かなくなった場合は、弁護士に相談して相手

方に内容証明を送付してもらうなどすると、長引かずに解決できるという。

 

昨年11月にメルカリから、サポート体制の強化と補償範囲の拡大の発表があった。

返品詐欺など解決が困難なものが対象で、“基本は自己責任”というのは今迄と同じ。

 

ネットオークションの注意点については、『国民生活センター』のホームページに

詳しく、直接相談にも乗ってくれるそうなので、初めての人は事前に読んでおいた

方が良いかも知れない。