ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

盲目のために捨てられた子猫

7年程前、祝い事があって初めて北海道の長姉の家に泊まった。猫が何匹も

いて、皆捨て猫だったという。その中に先天的に目の見えない子がいた。

 

小さい時に姉の家の前に捨てられていたそうで、驚いたことに室内のどこで

もスイスイと歩き、高い場所でもためらわずにポンと飛び乗る。

この子への姉達の気遣いが感じられ、見ているだけで顔がほころんだ。

 

それから数年後、何と私の友達(Kさん)にも同じことが起きた。

ある日彼女の家の玄関前に、先天的に目の見えない子猫が、段ボールに入れ

て捨てられていたのだ。Kさんは怒っていたが、障害があるので里子には出せ

ないと言って、自分の家の子にした。

 

Kさんの家には時々、見ず知らずの人からノラ猫の相談の電話が掛かってくる。

その都度「うちの電話番号を誰に聞いたのですか?」と聞くのだが、皆、以前

彼女が猫の里親探しをしてあげた人(複数)の名前を言う。

Kさんは一応「うちは動物ボランティアじゃないんですよ。」と言うが、放っと

くわけにもいかず結局面倒を見る…の繰り返し。

 

ある時 Kさんと共通の知人が私に「ノラ猫の相談をされたので、Kさんの電話

番号を教えときました。」と言ったので、私は「そういう事したら、駄目ですよ。」

と注意した。誰でも初めての時は、どうして良いか分からない。だが、最初から

丸投げして、それでいて自分は良い事をしたと勘違いしてる人の何と多いことか。

 

山に捨てたり、保健所に持って行くよりはマシだと言う人がいる。そうかも知れ

ない。だがKさんには持病があり、お抱えボランティア扱いされてかなり疲弊し

ている。人に相談するにしても、まずは自分が動いてほしい。