40代の4~5年間、週1のペースでママさんバドミントンを楽しんでいた。
メンバーに1人断トツに上手な人(Gさん)がいた。まだ30代半ばで、我々
40代のおばちゃん達とは、体力は勿論ステップからして違う。手加減してく
れていたが、それでもGさんのスマッシュは誰にも返せなかった。
ある日、私達の練習を見学していた女性が、ちょっとだけ仲間に入れてと声
を掛けてきた。結構な腕前だったので、Gさんとシングルで戦うことに。
結果、Gさんはその女性のスマッシュを一つも返せなかった。
私達は、彼女の打たれ弱さに驚いたが、下手くそなおばちゃん達だけを相手
にしてたら当然で、彼女はもっと強くなるべく他のチームに移って行った。
次に書く“打たれ弱さ”はスポーツではなく、精神面の方だ。
人を理不尽に打ちつける人には様々なタイプがおり、よく言われるのは、
・置かれた立場や環境に、自分は偉いと勘違いしている。
・本当は臆病なため、攻撃は最大の防御とばかりに威圧して見せている。
・人の心に配慮できず、何を言っても許されると思っている。 等々
こういう輩は「反面教師」「この経験は自分を強くする」と思ってやり過ごし、
自分のすべきことに集中するのが賢明だと言われる。実際、意外と根幹は弱そ
うなタイプが多く、思いがけず強いスマッシュを打ち返された途端、別人の
ように萎えてしまった人を見て驚いたことがある。
ただし、年を取ると体だけでなく心も弱くなりがちなので、事情が許すなら
老人は“打つ人”とは離れた方がいいかもしれない。知人に「私は攻撃される
と燃えるのよ。」と言って憚らない婆さん(良い人)がいるが 、彼女は例外だ(笑)。