我家には浴室の戸を自分で開けて出入りする猫がいる為、脱衣所のカギは
内側と外側の両方に付けてある。
5~6年前のある日の昼間、何かの拍子に外鍵が掛かった状態になってしまい、
私は脱衣所から出られなくなってしまった。息子の帰宅迄最低8時間はある。
浴室の窓には目隠しルーバーを取り付けてあるので、そこからは出られない。
やむを得ず脱衣所の細長い窓から、体を横向きにして出たのだが、この窓は外
から見ると足のつかない高さで、おまけに足元はコンクリだ。不自然な姿勢で
飛び降りた為に尻もちをつき、尾てい骨にヒビを入れてしまった。
次のヒビはこの4か月後の事で、立膝の姿勢でバランスを崩し、座椅子のパイ
プ部分に胸を打ちつけて、今度は肋骨にヒビが入ってしまった。ちなみに2回共、
ヒビが小さいということで特別な治療はなく、1カ月ほど痛みを我慢した。
その2年後に、頚椎と腰椎にそれぞれ一個ずつ圧迫骨折が見つかり、さすがに
自分の骨の脆さに危機感を持った。
しかし骨粗鬆症の注射も飲み薬も体に合わず、すぐに中止。以前よりも運動・
食事・日光浴などに気を付ける生活となった。
私はたまにしか携帯電話を使わないのだが、脱衣所から出られなくなった時
以来、入浴・就寝・外出の時だけは、必ず傍に携帯を置くようにしている。
事故や突然の病の時に、携帯電話に助けられた事例は結構あるそうで、特に
一人暮らしの人にとっては、そういう意味でも携帯電話は必需品かもしれない。