ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

そうだ!絶対うまくいく!(村上和雄)PHP文庫   

 

 [内容]

眠れる遺伝子の目覚めさせ方を、著者の歩みを振り返りながら解説している。

[感想]

著者は高血圧の黒幕「レニン」の遺伝子解読に初めて成功した、筑波大名誉教授。

サムシング・グレート”という概念には科学的根拠が無い、と批判する向きもある

が、この名前の名付け親である著者は、科学者だからこそ信じられるという。

 

本書では “幸せ遺伝子オンになる生き方” について、5章100項目に分けて解説。

章ごとにポイントが分かりやすく箇条書きされている。

 

人間は30億もの膨大な遺伝子情報を持ちながら、その殆どはオンになっていな

いそうで、遺伝子をオンにするためには、自分で限界を作らないことが大事だとか。

 

遺伝子はかなり強い刺激やチャレンジがないとオンにならない為、強い思いを持

って、努力を惜しまず、失敗から学び、決して諦めないこと。

そして感謝と感動、謙虚な心でいると、必ず助けの綱が降りてくるという。

 

著者の場合も、やれるだけやった後の行き詰まった状態の時にそれは起きており、

『人は 「何という偶然か」 と言うのでしょうが、最初の1つか2つだけ頑張れば、

あとはサムシング・グレートが助けてくれる。』と言っている。

 

他にも 「一流に交われば一流になる」 「不測の事態を面白がる」

「類トモより異種トモの方が自分を成長させる」「笑いの効果」など、為になる

話が実例と共に沢山語られていて面白かった。

 

ケニアで発見された約150万年前の類人猿は闘争した痕跡が全く無く、互いに

助け合っていた形跡が残っていた。」という話も印象深かった。

昔、「人間は本性的に暴力的で、殺し合いは無くならない」という説を初めて知った

時は心底ガッカリしたものだが、今後どんな説が登場するか…楽しみだ。