ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

フィッシャー・キング (主演)ジェフ・ブリッジス  

[内容]

DJが発した言葉で起きた無差別殺人事件。その遺族の男性とDJの苦しみと、

友情の物語。         (1991年 製作国アメリカ) 映画賞受賞

[感想]

人気DJのジャックは、番組に電話をかけて来たファンの男に、軽いノリで

「滅ぼせ!」と煽り発言。男はその言葉に触発されて、高級バーの客に向けて

銃を乱射してしまう。

 

3年後ジャックはヒモのような生活をしていて、罪の意識から強迫観念にとらわ

れたアル中のヒネクレ男になっていた。

ある日飲んだくれて川辺を歩いていた時に、ホームレスと間違われてチンピラに

殺されそうになる。その時に助けてくれたのが浮浪者のパリーだった。

 

パリーは元は大学教授だったが、あの乱射事件の時に、目の前で妻を殺された

為に気が狂ってしまっていた。その事実を知って衝撃を受けたジャックは、罪の

意識から何とか彼の力になろうとする。

 

パリーとジャックの、それぞれの恋。元シンガーでオカマのホームレス、物乞い

をする傷痍軍人、社会から落ちこぼれた大勢の精神病者に浮浪者…レールから

外れてしまった人達の苦しみや思いも描かれていて、私も考えさせられた。

 

ある日、今度はパリーがチンピラたちに襲撃されて袋叩きにあい、病院に担ぎ込

まれる。一命は取り留めたが、話しかけても何も反応しなくなったパリーを見た

ジャックは、意を決してパリーが聖杯だと信じていたカップを盗みに行く。

ハラハラさせられるが、思いがけないことが起きてホッとする結果が嬉しい。

 

  よく出来ていたのは、パリーにだけ見える馬上の真っ赤な炎の騎士と、駅の雑踏

の人々が、突然優雅に社交ダンスを踊りだすシーン。この2つには目を奪われた。

 

フィッシャー・キング (字幕版)

フィッシャー・キング (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video