ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

住宅ローン破綻に対する備え

家だけはローンで買ったが、それ以外は車なども全て一括払いでやってきた。

お金に余裕があったからではなく、新婚時代の金欠が身にしみてて、欲しいも

のがあっても我慢し、貯えてから買うようにしてきた結果だ。

 

「借金も資産」「借金出来るのは甲斐性」「借金があるから頑張れる」という

のは確かにその通りだが、事業ならいざ知らず、生活面では“堅実”や“身の丈”

を忘れると大変なことになる。

 

もう何年も前のこと。当時住んでた家の隣の土地に、若夫婦が家を建てて越して

来た。ご主人は大らかな雰囲気の人で、綺麗な奥さんと小さな子供が1人。

 

3年ほど経ったある日、夫婦の怒鳴り合う声が聞こえたと思ったら、数か月後

には小さなトラックで家具が運び出され、その日から奥さんと子供の姿を見なく

なった。程なくしてご主人の姿も消えた。

 

それから1年経った頃、銀行の人が家に来て「お隣のご主人が行方不明なのです

が、どこに行ったか知りませんか?」と聞かれた。そしてご主人の勤めてた会社

が倒産したこと、彼の父親にも所在は知らないと言われたこと、家が競売に掛け

られることなどを聞かされた。奥さんは離婚後1年ほどで再婚したと聞き、彼に

は絶対に這い上がってほしいと思ったのを思い出す。

 

今、コロナ禍による住宅ローン破綻が心配されている。低金利を反映した借り過

ぎも問題になってるが、過ぎた事を言ってもしようがない。まずは家計を見直す

ことで、借入先に「返済期間の延長」「元金の返済猶予」の相談をする場合は早

めにすることが大事だという。延滞はNGで、助成金の詐欺にも注意が必要だ。