ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

運動会のお弁当事情

子供達の運動会の時はいつも、朝5時に起きてお弁当作りをした。

九州にいた時は、おにぎりではなく自分で作った海苔巻きを持って行くの

が普通だったので、結構手間がかかったが今では懐かしい思い出だ。

 

料理を仕上げて重箱に詰めた後、それは家に置いて私も開会式に間に合うよ

うに家を出、お昼少し前に急いでお弁当を取りに帰った。

 

社宅の奥さんに1人、資産家のお嬢様がいた。一度運動会のお昼を一緒した

ことがあり、そのお弁当の豪華さに目を見張った。実はそれは 料亭に特注

したもので、彼女の家では親の代からそうなのだという。

 

何年か前、この話をしたら仕出し屋の奥さんが笑いながら教えてくれた。

彼女の店では昔から、運動会のシーズンは家族総出で夜中の12時から何十

家族分ものお弁当作りで大忙しになるのだという。

完成した料理は、奥さん達が前日に持参した重箱に詰められる上に、行楽用

の献立なので多分傍目には注文品とは分からないだろうと。

 

最近は昔よりも運動会のお弁当を作らないお母さんが増え、コンビニ弁当や

ほか弁、中には家族でレストランに行く人もいるという。

時代は変わったものだと思っていたら、それどころか近頃は、子供達だけで

教室でお弁当を食べる学校が増えており、中には時短でお弁当そのものが無

い学校もあると聞いて驚いた。

 

この傾向を残念に思う人達もいるが、今は夫婦共働きの家庭が多いのでお弁当

の用意が楽になったと喜んでいるお母さんも多いとか。

なんか寂しい気もするが、近年は猛暑続きで熱中症の心配もあり、案外これ

で良いのかも知れない。

 

いずれにせよ親として大事なことは、余程の事情が無い限りちゃんと運動会

を見に行って、子供と同じ時間を共有してあげることだろう。