ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

イタコの悪口を言ったら

これも50代の時の話だ。(印象深い出来事は何故か50代に多い。)
知人と一緒に行った博物館に、イタコに関する記録があり、私はそれを見て
「イタコには偽物も結構いたみたいよ。」と言った。

 

その2日後の夜、夢を見た。
50畳はありそうな大広間の畳の上で、10人程の人がバラバラにゴロ寝している。
その中で、くすんだ着物姿の老女が1人 正座で身を屈め、寝ている人の耳に
口をくっ付けんばかりにして、何かを訴えていた。老女は盲目だった。

 

そこで目が覚めたのだが、それと同時に私の耳元で何かを話す、その老女の声
が飛び込んで来た。しかし、本人は何かを言ってるつもりのようだが、
「ギ・ガゲグ・グゴゴガ…。」としか聞こえない。私は咄嗟に、右手で空(クウ)を
大きく袈裟懸けに切った。老女の声は消え、それ以後その声は聞いていない。

 

このことがあった日、私はたまたま書斎で寝ていた。そこには大きめのガラス
本棚があり、引っ越しなどで傷んでいたので、翌日それを当時は空き家のままに
なっていた以前の住まいに運んだ。

 

その家には気になる点が幾つかあり、私は解体を迷っていて、後日お祓いの出来
る男性(Bさん)に視てもらう事になっていた。
※ Bさんは偶々息子が知り合った人で、私より20歳くらい若い普通の社会人。

 

お祓いの日、私は彼の後ろに付いて各部屋を回りながら、説明を聞いていたの
だが、あの本棚の前に来た時のことだ。彼が「あれっ、ここ(本棚)に人が閉じ込
められてる。珍しいな~。」と呟いたものだから、仰天してしまった。

 

彼がその人に手を合わせて、何か儀式のようなことをしてる間、私は「イタコさん
ごめんなさい。」と一緒に手を合わせていた。しかし何故か彼にそのことを話すの
はためらわれて、結局それが誰だったのか、真相は分からずじまいでいる。(合掌)