息子が高校生の時のことだ。自転車で走ってる時に細道から出てきた車に
衝突された。上の子の事故の時と似てるが、今回は田舎の道での事だった。
幸い怪我は擦り傷程度だったが、自転車の方は、息子が無事なのが不思議
なくらいの壊れ方で、メガネは吹っ飛んで割れていた。
運転をしていたのは高齢の女性で、軽トラに自転車と息子を乗せて家に来た。
そのあまりにもしょげ返った様子が気の毒だったのと、本人が打ち身はして
ないと言うので、警察には届けず保険会社に任せることにした。
(上の子の時に学習した筈なのに、我ながらほんとにバカ。)
だがそれを伝えた途端、女性の目が微かに、「しめた!」とばかりに光った。
嫌な予感は当たり、保険会社の男性が持ってきた書類を見ると、衝突場所が
変わっていた。それでは明らかに息子にも非があることになる。
私はすぐに間違いを指摘したが、ノラリクラリとした口ぶりで譲らない。
次に来た時も同じで、最初は加害者の嘘を鵜呑みにしてるのかと思ったが、
何か変だ。そこでやっと、これは会社も承知の上だと気付き、静かにだが本気
で怒った。結果、後日郵送されてきた書類は車の過失100%に訂正されていた。
保険会社の払い渋りは珍しい事ではなく、社員にとっては、支払い額を低く
抑えるのも重要な仕事だという。
保険会社の問題は払い渋りだけではない。Wikipediaの『保険金不払い事件』
には、該当する保険会社の名前がズラッと並んでいて、改めて驚かされた。
損害賠償については『弁護士基準』というのがあり、被害が大きく、更に保険
会社の提示額に納得できない場合は、弁護士に相談した方が良いそうだ。