社会保険庁が2010年に日本年金機構としてスタートする前のこと。
元夫の立ち上げた会社で何人か従業員を雇用し、社会保険業務は経理の私が
していた。
社会保険事務所(現在は年金事務所)は年に一度、小・零細企業の中から無作
為に選び出した会社の担当者を呼び、その年に提出された書類を目の前で
チェックしていたのだが、何故かうちの会社は毎年呼び出されていた。
何か言われたわけでは無いが、信用されてないのかなと気になった。
それで4年目の時に、書類のチェックを終えた担当者に、単刀直入に聞いてみ
た。「無作為に選び出すという事ですが、うちは毎年呼ばれています。一度も
間違えたことが無いのに毎年調べられるのは、うちが同族会社で労務士さんに
も任せていないからでしょうか?」
出来るだけ穏やかに話したのだが、目の前の担当者だけではなく、別の会社の
相手をしていた両隣の人の顔まで強張った。私は口にしてはいけないことを
言ってしまったのか? しかし翌年からは全く呼ばれなくなった。
厳しいのかズサンなのか分からないな…なんて思っていたら、2007年に
「宙に浮いた年金記録」問題が発生して驚いた。
※年金記録問題 = 社会保険庁のズサンな管理で、基礎年金番号に統合・整理
されていない年金記録が5000万件余りに達していたことが発覚。
現在は「ねんきん定期便」が郵送されるようになったが、通知書にも書かれて
いるように、「もれ」「誤り」のチェックはしておいた方が良いと思う。