ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

絵のパクリについて思うこと。

 

私は描いた絵をクリヤーブックに保存していて、それには身内や有名人など、

ブログに載せる予定の無い絵も入れている。

他に失敗作も数十枚程あり、それらはいつか又描き直すつもりで取ってある。

 

だが中に1枚だけ、全く別の理由でブログに載せるのをやめた絵がある。

描いてから1年後ぐらいにネットで偶然見たイラストが、「よくぞここまで同じ

になるものだ」と感心するほど、私の絵とそっくりだったからだ。

 

そのイラストがアップされた日付はつい最近のものだったし、そもそも真似した

わけではないことは自分が一番よく知っている。

「プロならいざ知らず」とも考えたが、悩むくらいならと、載せるのはやめた。

 

この点、プロは素人とは比べものにならないほど、大変だと思う。

周りから厳しく評価されるのもそうだが、同じ時代に同じことを学び、同じ作品

を沢山観てきた人達の間で、似たようなアイデアが浮かぶのは珍しくない筈だ。

 

又、絵だけではなく音楽や文章など、人は意識していなくとも様々なものを見た

り聞いたりして、影響を受けている。盗作は論外だが、それがヒョイと記憶の引

き出しから出てきた時に、自分のアイデアと勘違いしても不思議はないだろう。

 

私の場合、今はまだ質感の勉強のため“身近な物をそのまま描いてみる”のが大半

で、アイデアとは無縁の絵が多いが、昔先輩から言われた「あなたや私の考えつく

ようなことなんて、とっくの昔に世界中の人が考えてる。」という言葉を思い出す。