15年前、今は亡き飼犬のムク(中型犬♂)と散歩をしていた時のことだ。
狭い道で初対面の中型犬(以下「ワン」)と鉢合わせ、激しい吠えあいになった。
先に飛びかかったのはムクで、ワンの背中をガブッと一ト噛み。
怒ったワンはすぐに反撃してきて、ムクを庇った私の手を噛んでしまった。
飼主と一緒にワンの傷を調べたところ、ムクは本気ではなかったようで、
傷も血も無くてホッとした。しかし私の手には深い穴が開いていた。
先に攻撃したのはムクだったのと、飼主が過度に犬を罰したケースを知っ
てたので (殺してはいない)、本当は駄目なのだが、私は咄嗟に手を隠し
「大丈夫です」と言って急いで帰宅。その足で病院に行った。
何日か病院通いをし、それから更に日が経った頃、役場から電話が来た。
「噛んだのはどこの犬か分かりますか?」と医者と同じことを聞かれ、
私は下手をするとワンが保健所に連れていかれると勘違いして焦ったが、
電話の主は健康保険課(?)の人だった。
私は、自分の健康保険で治療を受けていたが、
よその犬に噛まれた場合は交通事故と同じ扱いで、加害者側に治療費負担の
義務があることを、この時はまだ知らなかった。
ムクが噛みついたのは、生涯にこれ一度きりだったが、私ら飼主の反省点をあげ
ると、私の方は、普段は大人しいムクに安心して、躾が徹底していなかったこと。
ワンの飼主は、私が止めるのも聞かずに「大丈夫よ。」と小走りで急接近した事だ。
あと、犬の咬傷事故自体は減ってるが、散歩中のものは増えているそうなので、
要注意だ。