50代半ばの時のこと。
暗闇の中で布団をスッポリとかぶり、閉じた目の前で手を振った時に
バーコードのように手の動きが見えることに気付いた。
(明るい場所で目をつぶって、手を振った時に見える、あれと同じ。)
それは今も変わらず、しかし身近な人に聞いても「自分もそうだ」と
いう人は一人もいなかったため、ずっと不思議に思っていた。
だが最近ネットで偶然、脳の認知研究をしている米教授の実験結果の
記事を目にして、やっと原因が分かった。
それは、脳が手の動きを認識して現像を作り出しているのだそうだ。
しかも、それが見える人はかなり高い割合でいるという。
ここまでは予想の範囲内だったが、記事には更に、『暗闇でも光の影の
ように手の動きが見えるのは、「共感覚」を持っている人だった。』と
書かれていて驚いた。 私は共感覚者ではない。
※ 共感覚 = 文字や音に色を感じたりする、特殊な知覚現象のこと。
共感覚の人は多分、下記についても同じだと思うのだが、残念ながら
そこまで詳しいことは書かれていなかった。
「意識がはっきりしている時はバーコードだが、夜中に目覚めた直後だ
けはもっと鮮明で、薄っすらと白っぽく指の形まで見えることがある。」
まあそれを知ったからと言って何が変わるわけでもないが、少しだけ気になる。