ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

夜逃げや 自己破産をされて泣く人は意外と多い 。

 

 

3の時、向かいのアパートに住んでいた大工さんの一家が夜逃げした。

 

夜逃げする数か月前に、おばさんには4人目の子供が産まれていたのだが、

ある日何故かポロポロと涙を流しながら乳を飲ませていた。

あとで母から、赤ちゃんは夜逃げの前に養子に出されたと聞き、私はおば

さんが可哀そうでならなかった。しかし大家さんはかんかんに怒っていた。

 

 

H17年の法改正で自己破産制度が利用しやすくなり、貸金業者の厳しい取り立

てが制限されたこともあって、最近は夜逃げ件数が減少しているという。

 

 

自己破産にもデメリットはあると言われるが、しかしこの制度は“逃げたもん

勝ちの法律”と言われるくらい、債務者は守るが債権者は守られない。

ネットで調べると、自己破産をしたいという相談と同じくらい「自己破産され

たが、泣き寝入りしなきゃいけないのか。」という相談がズラッと出てくる。

 

 

自己破産処理の対象となるのは金融機関だけではなく、善意でお金を工面して

くれた友人も、義理で保証人なった親戚も、分け隔てなく全て一緒くただ。

債務者が会社の取引先だった場合は連鎖倒産する事だってある。

 

 

免責後の任意返済は可能だそうだが、自己破産しても個人の税金関係だけは、

免責されないので(猶予はしてもらえる)、債務者にとって実行は難しそうだ。

 

 

だが世の中には、信用を失うことや相手に迷惑をかけることを考えて、自己

破産はせず、色々な和解案の中から実現可能な方法を選択して、頑張って

返済する人も大勢いる。

 

 

誰だって失敗することはある。自殺まで考える人には自己破産もやむ無しと思う

が、余程の事情が無い限り、債権者を“被害者”にしない手立てが必要だと思う。