ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

〔映画〕アマデウス  (主演) F・マーリー・エイブラハム 

 

 

「内容」

モーツァルトの生涯が、彼の才能に嫉妬して苦悩する男の言葉で語られる。

1984年 製作国アメリカ)映画賞受賞。

 

「感想」

老人サリエリが自殺をはかって、精神病院に収容された。

サリエリは王室付きの作曲家で、モーツァルトにとっては大先輩にあたる。

彼は神父に話を促され、「私はモーツァルトを殺した。」と回想を始めた。

 

 

全編にモーツァルトの曲が流れ、一流歌劇場のオペラは勿論、大衆オペラが

また魅力的で、多くの映画賞をもらったのが頷ける見応えのある映画だった。

 

 

モーツァルト役のトム・ハルスは、ピアノを猛練習して殆ど代役なしで弾いた

そうで、私に演奏を聞きわける耳はないが、プロでも通用しそうな凄さだった。

 

 

35歳の若さで亡くなったモーツァルトは、沢山の素晴らしい作品を残したが、

宮廷作曲家というイメージにそぐわないエピソードや、自筆の下品な内容の

手紙なども残されている。

 

 

その為かこの映画では、そこまで誇張するか?と気の毒になるほど、“才能は

あるが品の無い軽薄な男”として描かれており、公開直後にはモーツァルト

愛好家たちから抗議の声があがったという。

 

 

伝記ものは皆そうだが、特にこの映画は、“史実を織り交ぜたフィクション”と

割り切って楽しむのが良いかも知れない。

 

 

それにしても、(殺されたわけではないが)モーツァルトがあんな不遇な晩年を

送っていたとは。

 

アマデウス [DVD]

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