ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

生物多様性とは何か (井田徹治) 岩波書店

[内容] 人間によって絶滅させられた動物達と、破壊された自然の実態をレポート。  

 

 ☆

 

ホットスポットやバイオパイラシー(生物資源の盗賊行為)など、

幅広い内容で興味深く読んだ。

生態系サービスの経済的価値の比較が面白い。

 

多くの事例を読みながら、それにしても人間はここまで身勝手で強欲なのかと

驚き、問題解決に尽力されている方々に頭が下がった。

 

「これまで『ただ』とみなされてきた生態系サービスを適切に評価し、それを

企業行政、我々の日常生活の中での意思決定に取り入れること、その為の

様々な仕組みを作り上げること。」

 

この提言は、

専門家や自然の破壊に加担する企業だけの問題ではなく、

私達も正しく知って考えなければいけないと思った。