ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

『自閉症の僕が跳びはねる理由』 (東田直樹) エスコアール

[内容]

養護学校中学部の少年が、質問に答えながら自分の思いを伝えている。

 

[感想]

以前テレビで放送された『自閉症の君が教えてくれたこと』を

見ていなかったら、多分この本の内容は信じられなかったと思う。

それほど私の知っている自閉症のイメージとはかけ離れていた。

 

著者は人との会話が難しく、質問には文字盤を用いて答えている。

創作童話の受賞歴があり、巻末には自作の短編小説も掲載されている。

 

この本は数十か国で翻訳され、多くの人に感動を与えているが、

彼は自閉症の中でも稀有なタイプのようで、

彼の事を疑問視したり、心配する人達もいる。

 

彼の「僕たちは怖いのです。自分がこの先どうなるのか、何をしでかすのか、

心配で心配でしょうがないのです。」の言葉がせつない。

 

現在は27歳。ブログに活動内容が報告されている。