[内容]
養護学校中学部の少年が、質問に答えながら自分の思いを伝えている。
[感想]
以前テレビで放送された『自閉症の君が教えてくれたこと』を
見ていなかったら、多分この本の内容は信じられなかったと思う。
それほど私の知っている自閉症のイメージとはかけ離れていた。
著者は人との会話が難しく、質問には文字盤を用いて答えている。
創作童話の受賞歴があり、巻末には自作の短編小説も掲載されている。
この本は数十か国で翻訳され、多くの人に感動を与えているが、
彼は自閉症の中でも稀有なタイプのようで、
彼の事を疑問視したり、心配する人達もいる。
彼の「僕たちは怖いのです。自分がこの先どうなるのか、何をしでかすのか、
心配で心配でしょうがないのです。」の言葉がせつない。
現在は27歳。ブログに活動内容が報告されている。