昔まだヨチヨチ歩きだった長男を連れて、親子3人で雑木林を散策していた時
のこと。目の前に突然、白い子犬が現れた。飼主とはぐれたのかと思い周辺を
探したが、いわゆる散歩コースでは無かったので私達以外に人の姿は無く、こ
のままでは死んでしまうと思い家に連れ帰った。
しかし当時住んでいたのは借り上げ社宅で、ペット不可のアパート。結果、
1週間で隣に住む大家さんにバレて叱られてしまった。
どうしようとオロオロだったが、幸い知人が丁度犬を飼おうと思っていたと貰っ
てくれ、しかも「ワンちゃん、もらっちゃってゴメンね。」と、長男に大きな犬
の縫いぐるみをプレゼントしてくれた。
ところでこの子犬、最初はダニだらけだった。
それに気付いたのは拾った翌朝で、初めてのワンワンに大喜びの長男の体に沢山
のブツブツを見つけて大慌て。すぐに病院で手当てをしてもらったが、本当に無
知過ぎて猛反省だった。
これは50年も昔の話で、現在は動物に関する罰則が強化され、愛護動物の遺棄は
“1年以下の懲役または100万円以下の罰金”にあたる。
(みだりに傷つけたり殺した者は最大5年以下の懲役又は500万円以下の罰金)
では、捨て犬や迷い犬を見かけた時はどうしたら良いか。
実は彼らは、“落とし物”と同じ扱いになる為、その時は警察に連絡しなければな
らない。
箱に入れられていたり、ずっと繋がれているなどで、明らかに遺棄されたと分か
る場合や怪我をして動けない時は、警察に連絡したあと見分に立ち会う。
犬が自由に歩いている場合は、
興奮して噛みつく可能性もあるので、みだりに近付かず人に慣れているかどうか
確認。交通事故にあう恐れがあるので、大丈夫な場合は保護する。
次に、警察に連絡して現場検証をしてもらう。
警察や保健所に引き取られた後、飼主が見つからない場合は殺処分される可能性
が高いので、犬猫ボランティアにも相談して、可能な場合は自宅で保護する。
欧米に比べて、日本は動物愛護後進国と言われる。下記は際限のない犬猫のレス
キューに疲弊し、心を痛めた人が書いていた言葉だ。
「もし見捨てられる犬猫を可哀そうに思う気持ちがあるのなら、一生に1匹だけ
でもいいから、飼ってあげてほしい…。」