[内容]
戦闘犬として改造された白犬と、逃走したこの犬を狙うハンター達の物語。
[感想]
自分を改造した軍事研究所を脱走し、ニューヨークに住む大好きな飼主の元
へ帰る為に、ひたすらアラスカの山脈を走り続ける白い犬ブランカ。
狼の群れをも従える驚異的な身体能力で、鹿を喰らい、熊と戦い、軍の狙撃手
や賞金狙いのハンターを次々と殺していく。
彼を見たイヌイットは、自分たちの先祖が殺してきた動物のシラ(精)の化身
だと恐れるが、勝手に改造され追われ続けるブランカが只々哀れで泣けた。
絵も良くて、読み終えた後に改めて最初の頁から、絵だけをゆっくり眺めて
楽しんだ。 続編があり、「ブランカ2」「神の犬」へと続く。
[内容]
植物と心を通わすことの出来る少女の物語。
[感想]
本当は大人なのに小学4年生のまま成長せず、それを周りに知られる前に
引っ越すことを繰り返す少女とその父親。
北条司と言えば『シティハンター』が有名だが、この作品は全く色合いが違い、
事件が起きると植物に訊いて問題解決に奔走する少女の、木や草花に対する
目が嬉しくなるほど優しい。
彼女を想う少しドジな同級生の男の子とのラストも素敵だった。