子供達がまだ学齢期の時、知人から苦味の感度が分かるという小さな試験紙を
もらい、家族全員で試したことがある。
紙をゆっくり舐めるだけなのだが、私はきつい苦みを感じ、対して (元)夫は全
く苦味を感じず、子供達もバラバラだった。
味覚感度には遺伝子のタイプによって個人差があるそうだが、当時はそんな
知識もなく、こんなに感じ方が違うものかと驚いたものだ。
このように体感というのは人によって様々で、例えば温度感覚も高齢者は若い
人より鈍く、子供は体温の調節機能が未熟なため、どちらも注意が必要だと言
われる。
昔見たドラマで、幼い息子と一緒に熱めのお風呂に入った父親が、嫌がる子に
「100まで数えてから!」と叱咤するシーンがあったが、調節機能云々以前に
体積の小さい体はすぐにゆだってしまうと分かりそうなもの。
根性の問題じゃないので、小さい子には気をつけたい。
つい先日富士山を登っていた5歳児が、救急搬送されたというニュースがあった。
高山病にかかってしまったらしく、幸い下山したらすぐに治ったそうで本当に良
かったが、ネットでは幼児の富士登山に対して色々な意見が飛び交い、搬送され
た子のお母さんへの厳しい意見も多かった。
しかし過去には、家族と登頂に成功した幼児の話や、毎年の行事として親子で
富士登山する幼稚園や学校受験対策塾などの報道もあり、彼らを見て自分達も
挑戦してみたいと考える親がいたとしても不思議はない。
ただ富士山は大人にとっても、登山するには厳しい山と言われており、特に子供
は高山病にかかる確率が高いそうなので、高い山はせめて小学高学年からにした
方が良さそうだ。
どなたかが書いていたように、これからは子供の登山には年齢制限を設ける必要
があるのかもしれない。