ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

患者が病院を変える時 

長男が幼少時のこと。

ある日、長男の白目にゴマ粒のような黒い点があることに気付いた。

その“点”は目玉をキョロキョロさせても移動することは無く、痛がる様子も

無い。すぐに眼科に連れて行ったところ「内臓から来てる症状ですね。」と言わ

れ暫く通うことになった。毎日飲むようにと、薬も処方された。

 

だが親の勘というか、何か違うような気がした。病気でもないのに毎日薬を飲

ませたりしたら、それこそ大変なことになるかも知れない。

私達は病院を出た後、すぐに別の眼科へ向かった。
そこの先生は息子の目を覗き込んで笑いながら「ゴミが付いてるだけですよ。」

「動かないでね。」と言ってすぐに取ってくれた。

 

その後子供達が成長する過程で、何度か誤診を経験してつくづく思った。

医者は医療のプロではあるが、誰よりも一番に子供を見ているのは親。親の勘と

いうのは馬鹿に出来ないもので、変だなと思った時は、医者に遠慮して黙ってい

たり、逆に何も考えず“全てお任せ”では駄目だと。

但し素人判断は怖いので、独りよがりにならぬようその点は気をつけたい。

 

ところで医者には時々高圧的になる人が多いようで、誰もが生きていく上で何度

も接する職業のせいか、話題に上ることが他の職業よりも際立っている。

 

下記の2つは、知人が話してくれた体験談。

(Aさん) 胃カメラの結果に異常が無くて喜んでいたら、「この忙しい時に、これ

    くらいの事で時間をかけさせて。」と、舌打ちされた。

(Bさん) 自分と同じ病気の友人が(他病院で)受けている治療を、出来れば自分も

    こちらの病院で試したいと相談したところ、治療の事には触れずに

    「お友達の事は知りません。」と言って、早々に診察を終えられた。

 

実はAさんとBさんの病院には私も行った事があり、どちらの先生もこちらからの

質問にはぶっきらぼうな傾向があり、私は苦手だった。

 

先生方にも言い分はあるだろう。暫く薬で様子を見ようと思っていたのに胃カメ

ラをお願いされたり、よそで聞きかじったことを試したいと言われて「素人が…。」

と思う気持ちは分からなくもない。だが言い方がちょっと酷い。

その後2人は病院を変えた。

 

ちなみに私も何度か、紹介状を貰わずに転院したことがあるが、処方薬はお薬手

帳を見てもらえば分かるし、病歴は大事な事だけ時系列に書き出しておいたら、

それで問題無く受け入れてもらえる。

 

新しい病院で、転院の理由を聞かれることがあるが、嘘も方便で当たり障りの無

い理由にして、前医の悪口は言わないようにしている。余程のことでなければ、

誰にとっても余計な事を喋って“良い事”は無いと思うので。