ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

子供のトラブルで謝罪した後のギクシャク 

たまに子供のトラブルがキッカケで、親同士がギクシャクしたり子供のいじ

めが始まったなどという話を聞く。

 

10年ほど前、知人の小学生になる息子さんがふざけて同級生の手に怪我をさ

せてしまった。「幸い骨折には至りませんでしたが…。」という学校からの連絡

で、知人はすぐその子の家に謝罪に行った。

 

その時あちらの母親から「女の子なのにもし傷痕が残ったら…云々。」と結構

キツい調子で言われたそうで、後日私に「こちらは謝ってるのに、子供のトラ

ブルはお互い様でしょ。」と逆切れしてプンプン怒っていた。

まあ気持ちは分からないでもないが、“お互い様”は迷惑をかけた側が言う言葉

ではない。

 

うちも子供達が小学生の時は、3人合わせて片手で足りる程度だが小さな事で

謝ったり謝られたりはあった。

その中で一度、苦情を言ってきた親に反論したことがある。

 

息子が小1の時の事。近所の奥さん(Nさん)から電話が来て、うちの息子が

Nさん宅の石炭風呂のストーブで紙を燃やして、空焚きをさせてしまったと

言う。「故障しなかったから良かったけど…。」と言われ、私は平謝り。

 

息子を連れて直接謝りに行かねばと思ったが、叱る前に本人に聞いてみた。

しかし息子の口から出たのは、自分一人ではなくNさんの子供と、もう一人

の子(C君)の3人でやったということ。

 

1時間後、私はC君のお母さんに電話をして聞いてみた。結果息子の言う通

りで、更にNさんはCさんには苦情の電話をかけていないことが分かった。

 

少し迷ったがNさんに確認の電話をしたところ、彼女は子供達3人の仕業で

あることは承知していた。 なので私は単刀直入に言った。

「Cさんには何も言わず、うちにだけ電話してきたのは何故でしょうか。」

Nさんは小さく「あっ」と声を発した後、慌てたように私に謝罪した。

 

私が心配したのは、Nさんが私にしたように他の人にも私の息子の事だけを

話して、我が子に変なレッテルを貼られることだった。

しかしこれでもう大丈夫だろうと思い、私も改めて謝罪してこの話は終わ

りにした。

 

息子のことは「火事になることもあるんだよ。」としっかり叱ったが、子供

達はその後も変わらず仲良く遊んでいたので安心した。

いずれにせよ、トラブルが起きた時はやはりきちんと見極めて対処し、その

後も暫くは子供達を見守る必要があると思った出来事だった。