ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

『クリミナル2人の記憶を持つ男(主演)ケビン・コスナー』感想 

[内容]

死んだ人間の記憶を移植された男と、国の危機を救う為に闘う男達の物語。

                     (2016年 製作国 米・英)

クリミナル 2人の記憶を持つ男(字幕版)

[感想]

主演のケビン・コスナーは数々のヒーローを演じてきた人なので、映画を観

る前は「悪人に見えないかも」と思ったが、見事に今迄のイメージをぶち壊

してくれた (笑)。


ハッカーの男が、アメリカの核ミサイルを遠隔操作できるプログラムを開発

した。CIA諜報員のビルは、この男の居場所を知る唯一の人間だったが、

テロ組織に拷問で殺されてしまう。

 

CIAは危険なハッカー男を見つける為に、死んだビルの記憶を別の人間に

移植することを決断。しかし移植はまだ研究段階で命の保証は出来ない為、

その移植相手として、死刑囚のジェリコに白羽の矢が立った。

 

ジェリコは親からの虐待がもとで脳に障害を持ち、罪を犯すことに何の感情

も持たない凶悪な男だった。案の定移植手術後に護送される途中で、警備

の人間を殺して逃げるが何故かビルの家に来てしまい、ビルの妻子と会った

ことでジェリコの脳にビルの記憶が断片的によみがえって来る。

 

この後ジェリコとCIA、同じくハッカー男を狙うロシアのスパイ一味との激しい

攻防戦が繰り広げられるのだが、ハッカーが死ぬ前に仕掛けた思いがけない

設定には、こうきたか!と唸ってしまった。

 

ワルのジェリコが自分とは真逆なビルの人格と葛藤しながら、少しずつ愛や

人の心に目覚めていくのが見どころで、配役が豪華でテンポも良く最後まで

楽しむことが出来た。