紅葉や夜桜のライトアップはすっかり定着しており、イルミネーションイ
ベントも年々大がかりになる傾向があるが、コロナ禍により去年から中止
や縮小が相次いでいる。
屋外のイルミネーションについては、幾つか問題が指摘されていたので、
中止にガッカリする人、ホッとする人など、受け取り方は様々なようだ。
夜間に消費しきれない電力を使用してるので問題は無い、今はLEDライト
が使用されてるので動植物にも優しいなどと言われるが、昔と比べて規模
が桁違いのため、これとは反対の意見もある。
夜間照明の影響は まだ不明な部分が多いそうだが、よく言われるのが天体
観測と、農作物やそこで生きてる樹木や小動物などの生態系への影響だ。
私は、個人の家の玄関先で点滅してるのは可愛くて好きだが、
しかし主役と電飾の立場が逆になってしまっては、例えばせっかくの夜桜の
美しさも半減。イベントのイルミネーションの中には、規模が大き過ぎて
光害と言われるものまであるそうで、その辺の兼ね合いも難しそうだ。
これほどイルミネーションが広まったのは、美しさもさることながら、集客
の費用対効果が高いためだとか。
環境省から光害対策ガイドラインというのが出ているが、それでこの状況と
いうことは、今後もあまり変わらないのかもしれない。
しかし照明の設置場所と点灯時間を考えて、規模は小さくとも工夫すれば、
いくらでも美しくて楽しいイルミネーションに仕上げられると思うのだが。