[内容]
インターン制度で入社した老人が、若き女社長と同僚達の公私の問題を、さり
げなく解決していくヒューマンドラマ。 (2015年 製作国アメリカ)
[感想]
ファッションの通販事業で成功したジュールズは、専業主夫になってくれた夫
に幼い娘を育ててもらいながら、多忙な毎日を送っていた。
同じ頃ベンは、定年退職後の日々を趣味や旅行に費やしていたが、70才の
時にジュールズの会社にシニア・インターンとして応募し、採用される。
会社の仕事はどんどん増える一方で、多忙なジュールズは最初、どことなく煙
たいベンを遠ざけていたが、穏やかで出過ぎず さりげなく周りをサポートする
彼を徐々に見直すようになる。
ある日信頼する部下から「社員達が、急成長する会社の業務と社長について
行けない。」と、外部からCEO(最高経営責任者)を入れることを提案され
る。この時ジュールズは夫の浮気に悩んでおり、夫婦関係を修復する為・
会社の将来の為…と自分に言い聞かせて、その提案をのむ。
この辺りの思考は如何にもアメリカ的だ。事情は違うが、日産のカルロス・ゴーン
を思い出し「順調に成長している会社なのに、業界を知らない人間に最高決定
権を持たせるなんて…。」と、その後の展開に注目した。
ジュールズは早速 候補の目星をつけて面談を始めるが、中々納得して任せら
れる人が見つからず、焦りにも似た気持ちになっていく。そんな時に大企業から
のオファーがあり、その人物に会いに行くのだが…。
その後色々あるが、ホッとする温かいラストが嬉しい。
主演のジュールズは、頑張り屋で応援したくなるような女性。ロバート・デ・
ニーロがいつもの役と違って、穏やかで人望のある老人なのも新鮮だった。