[内容]
南北戦争の北軍中尉と、赴任先の先住インディアンの交流と別れの物語。
(1990年 製作国 アメリカ) 映画賞受賞。
[感想]
戦いで片足に大怪我をした北軍の中尉ジョン・ダンバーは、足を切断されると
思い込み、死を覚悟して「俺を撃て」とばかりに両手を広げて、両軍の間を馬
で走り抜けた。
北軍は、あっけにとられる南軍の隙をついて攻め込み、ジョンは勝利を導いた
英雄として、希望する勤務地を選べる事になった。
彼はダコタ州の辺鄙な場所にある砦を選ぶが、しかし案内人と共に到着した時、
軍隊は引き払われて無人となっていた。
ジョンはその荒地で、再び軍隊が戻って来るのを待つことにし、そこで愛馬と共に
1人で自給自足の生活を始める。
ある日先住民のスー族が現れ、最初はお互い警戒し合っていたが、スー族に育
てられた白人女性を助けて彼らの集落に届けた事から、少しずつ友情が芽生え
ていく。
ここから物語が大きく動き、白人女性への愛とスー族との生活、有無を言わさぬ
北軍との戦い、そして圧巻は怒涛のごとく走り抜けるバイソンを狩るシーンだ。
実は殺されるバイソン達が哀れで、本当はここで観るのを止めようかと思った。
だから映画が終わって一番最後に「私たちはこの映画の為に1頭のバイソンも殺し
てません。」というテロップが流れた時は、本当に嬉しかった。もしあの言葉が無
かったら今回又観る事は無かったと思う。(手元のDVDにそのテロップは無かった)
ケビン・コスナーの作品の中で1番好きな映画で、時々姿を現す狼も良かった。