[内容]
傭兵ヘラクレスとその仲間たちの、命をかけた闘いのドラマ。
(2014年 製作国 アメリカ)
[感想]
ヘラクレスが英雄というのは、敵をビビらせる為の作り話だった…という設定
に惹かれて、久しぶりにこの手の映画を観たが、これが意外と面白かった。
ゼウスの妃の嫉妬により、(想像上の)ヘラクレスが怪物と戦うシーンは、CG
の効果もあって見応えがあり、このまま神話の方を観たいと思ったほど。
留守の間に妻子を惨殺された過去を持つヘラクレスは、傭兵となって仲間と
家族のように団結して戦場を渡り歩いていた。
ある時トラキアの王女に頼まれて、反乱軍との戦いに出向くが、王国の軍隊
は壊滅状態で、残っているのは寄せ集めの素人ばかり。
ところが味方の筈の国王は最低最悪の男で、ヘラクレスが自分は騙されてたと
知った時は壮絶な戦いが終わった後で、国王に捕らえられてしまう。
ヘラクレスは結局王国の軍隊と戦うことになるのだが、最後に王の兵達が全員
彼にひざまずくシーンがある。普通ならここで、下っ端兵士は辛いなとか、
プライドは無いのか…などと思うところだが、彼らの場合は、本気で自分達の
ことを鍛え大事にしてくれたヘラクレスへのリスペクトだった。
この映画は肉弾戦の連続だが、ヘラクレスが一貫して信頼できる人間として描か
れてるが良い。 ただ迫力があり過ぎるので、小学生が観るには少し早いかも。
主役のドウェイン・ジョンソンは元プロレスラーだそうで、映画では土埃にまみれ
た髪ボサボサの只の大男にしか見えなかったが、ネットで見たら素顔は頭髪も
髭も無くて、そちらの方が映画よりずっと精悍だった。