私が高校生の時のこと。夜8時頃家族全員が居間に居る時に、路地裏に面した
部屋の窓から泥棒が侵入して、一部屋だけグチャグチャに荒らしていった。
通報でやって来た警察の人が、畳にくっきり残された靴跡を見て、もう1人の
人に「あ~、こりゃあケンちゃんだな。」と言った。その様子を眺めていた私は、
部屋の散らかり具合よりも、そちらの方に驚いた。
後日母が、捕まったのは中学生の男の子で、空き巣の常習犯だと教えてくれた。
※住人が在宅中の窃盗は“居空き”と言われる。
泥棒の被害で一番怖いのは、犯人と鉢合わせすることだ。驚いて逃走してくれれ
ばいいが、開き直った犯人に危害を加えられることも珍しくない。
もう一つ空き巣で心配なのは、留守番のペットの安全だ。昔歌手の松任谷由実さ
んの飼い犬が襲撃された時は本当に可哀そうだったし、ゾッとした。
犬が防犯に役立つことは多いようだが、犬種や性格にもよるそうで、何よりも犯
人が残忍な人間だったら襲撃を防ぐのは難しい。
空き巣の侵入経路としては、鍵のかかっていない玄関や窓が多いので、戸締りを
しっかりすること。2階の窓やベランダからの侵入は特に多いそうなので、庭に
足場になるような物は置かないことも大事だという。
あと集合住宅の一人暮らしの女性は他の目的でも狙われやすいので、戸締りは勿論
のこと、表札は名字だけにするなどの工夫も必要だとか。
ところで、空き巣の半分は下見をしているそうで、留守にしている時間帯などを
表札やメーターボックスなどの目立たない箇所に、チョークなどでマーキングして
いくことも多いそうだ。
防犯カメラやセンサーライトなど、防犯対策として効果があるものは色々あり、
そこまで用意出来ない場合でも、「窓の補助錠」「防犯ブザー」「ピッキングが出
来ない鍵」など、小さくとも役立つものは沢山あるので、検討してみるのも良い
かもしれない。
うちは全部ペアガラスなので、それも少しは役立っているかと思ったが、本格的
に防犯したい場合は“防犯ペアガラス”を使った方が良いそうだ。
いずれにせよ、戸締りをしっかりするのが基本中の基本。私は数年前から、外出時
と就寝前には声を出して指差し確認をするのを習慣にしている。
「ガス、よし。」「ストーブ、よし。」「カギ、よし。」(ペットの確認も忘れずに)