[内容]
ディズニーの『眠れる森の美女』を、魔女側視点で描いた実写版。
(2014年 製作国アメリカ)
[感想]
“マレフィセント”は、オーロラ姫に呪いをかけた魔女の名前。
原作とは違い、この映画の魔女は愛に傷つく女性で、対してオーロラ姫の父親
は、人として最低最悪の王だった。
王女を目覚めさせる“真実の愛”の場面では、「こう来たか!」と思わず笑みが。
昔々、人間の王国の隣には妖精の国があった。彼らは仲が悪く、巷ではどちら
が2つの国を統一するかと噂されていた。
マレフィセントは少女の頃に、妖精の国に入り込んだステファン少年と恋
に落ちるが、少年の心変わりで2人の仲は破綻する。
月日が経ち、ある時人間の王が妖精の国を襲撃するが、返り討ちにあう。
寝たきりになった王は「マレフィセントを討った者には、我が娘を与えて王の
位を譲る。」と宣言。それを聞いたかつての恋人ステファンは、マレフィセント
を騙して彼女の翼を切り取り、まんまと王位に就くことに成功する。
その後、原作とはかなり違ったストーリーが展開されるのだが、日本国内でも
わずか47日間で興行収入が60億円の大台を突破した、というのが頷ける面白さ。
何よりマレフィセントが、本当は心優しい素敵な女性なのがいい。
迫力のあるドラゴンや、3人の小さな おばちゃん妖精他、様々な妖精達のどの
姿形も面白くて、よくもまあそんなにアイディアが湧くものと、感心して見入
った。CGを駆使した映像は、どこを切り取っても絵になりそうなくらい素敵で、
それだけでも観る価値がある映画だと思う。