ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

 空き巣未遂

この何日かの大雪で、私も息子と一緒に雪かきに追われていた。

世の中には雪で繁盛する仕事と、逆に休業状態になる仕事があるが、ふと

思った。年末年始の寒い時期に、空き巣稼業は成り立つのだろうか…。

 

ネットで見たところ、意外にも冬は空き巣が増える時期だそうで、理由は寒さ

で人通りが少ない上に、日が短いため電気がついてるかどうかで留守宅を見分

けやすいのだとか。又年末年始は帰省や旅行で留守にする家が多いのと(今年

は例外)、普段より多めに現金を置いてる家が多いので、かき入れ時だそうだ。

 

昔、空き巣に入られそうになったことがある。

小学校で風疹がはやり、うちも子供3人が立て続けにかかって枕を並べて寝て

いた。昼間私も一緒に眠っていた時に玄関のチャイムが鳴り、寝ぼけ眼で立ち

上がったのと同時に音が鳴りやんだ。

 

帰ったのかと思ったら、雪見障子の向こう側に庭から入って来た男の姿が見えた。

男は辺りを探るように小声で「誰かいませんか~。」と言って、縁側の戸をスル

スルと開けた。私は咄嗟に、少し大きめな声で子供達と会話をしてるふりをした。

 

男は慌てて戸を閉めたが、私にはその顔がしっかりと見えていた。

1週間後、頼んでいた修理の下見にやって来たのが、その人だった。

 

私は男に言った。「先週も来られましたよね。子供達が泥棒かと思って、怖がっ

てたんですよ。」(本当は子供は何も知らない) 男の顔から血の気が引き、何やら

ボソボソごまかして、そそくさと帰って行った。数日後修理に来たのは別の人で、

私はこの事をその会社に言わずにいたのだが、今思うとまずい対応だったかな。