ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

天罰って本当にあるの?

私が中学生の時のこと。知人(Cさん)の葬儀から帰宅した父が、母に「Cさんが、

『俺が死んだらDのところに化けて出てやる。』って言ってたそうだ‐(略)‐Dさ

んはこの間から寝込んでるらしく、バチが云々…。」と話していた。

詳細は分からないが、どうやらDさんはCさんを窮地に陥れるようなことをした

らしい。

 

その後も「バチが当たった」という噂はたまに耳にすることがあり、以下は最近

の話だ。

妻子と別れてすぐに不倫相手と再婚した男性が、その数年後に病死したというもの

で、多分ご近所さんは戒めの意味で“バチ”と言ったと思うのだが、いずれにせよ人

から「バチが当たった」などと言われるような行いは慎みたいものだ。

 

私は“天罰”なんてものは無いと思っているが、因果応報…つまり“行為の善悪に

応じてその報いがある”というのは、殆どの人が経験していることで、これは本当

にその通りだと思う。

 

しかし、世の中には己の悪行を全く意に介さず、むしろ恵まれた人生を送っている

人間もおり、彼らに今生での因果応報が訪れることは無いかも知れない。

だが報道などで、いわゆる“大物”の罪が暴かれて谷底に落ちていく様子を見ると、

悪行の応報は芽が小さい内にやって来た方が幸せかも…などと思ったりする。

 

多くの人に共通していることに、“齢を重ねる程に過去の未熟さや過ちを、自分自身

の良心から責められて苦しむ”というものがある。

自分のした事が自分に返ってくるという意味では、これも因果応報と言えるだろう。

これが結構キツいのだが、何故かこれも又、自己中な人間や悪い奴ほどこういった

こととは無縁らしい。しかし、そういう人間は逆に救いようが無い気がする。

 

あと、天罰に期待できないからといって、恨みを晴らすための復讐はやめた方が

いい。ただ、自分勝手な人間には「いつか分かってくれる」が通じず、同じ事を

繰り返す可能性が高いので、場合によっては懲らしめることも必要かもしれない。

ただし度を超すことの無いように。